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世界の頂点をめざし、パラスポーツの裾野を広げたい!日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、日常の素顔から大会日記までをお届けします。

世界の頂点をめざし、パラスポーツの裾野を広げたい!
日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、
日常の素顔から大会日記までをお届けします。

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パラリンピックで勝つために

北京パラリンピックまであと4ヶ月となった。
その2年後は、冬季パラリンピックがバンクーバーで開催される。
各国の選手たちも、新しいフォーム改造に挑戦している。
今、世界のクロスカントリースキーでは、
より速く、もっとパワーのある走りが求められている。


そんな折、全日本スキー連盟SAJのナショナルチームコーチのFabio(ファビオ)氏が講師で、強化セミナーが開催された。


[写真]SAJナショナルチームコーチのファビオ氏が指導

僕らスキー部も受講した。
ここで学んだことは、とてもショッキングだった。
それは、世界のトップ選手たちの滑りは大きく変わっており、その特徴点が説明され、その導入トレーニングが紹介された。


新田も長田も試みた。どこか、ぎこちない・・・
肘を曲げ、伸ばし切らずにすばやく回転させチャージをかける。
腰の位置がポイントでもある。


[写真]新フォームに取り組む

オリンピックを目指す世界のトップ選手たちのフォームがビデオで紹介された。
現場で戦っているコーチの話だけに、とても説得力があった。


そして、このフォームはパラリンピックの世界でも同じで、シットスキーの女王ベラルーシのリウデミラ・バンチェンコ選手のフォームは、まさにそのとおりだった。
スキーポールにぶら下がるようなフォームではなく、自分の持てる大きな筋力を使うフォームで力強い。


[写真]世界チャンピオンのフォーム
[写真]世界チャンピオンのフォーム2

長田選手は、北海道の小樽のトレーニングジムで、そのフォームを完成させるために、 新しいトレーニングを導入した。
それは、肩幅に並べてつるした2本のロープをよじ登る、または懸垂をするトレーニングだ。
上腕や広背筋が強くなる。
ワールドカップノルウェー大会の帰り、僕と長田で話し合って決めた新しいメニューだ。


[写真]新フォームのための筋力トレ

もう冬季パラリンピックまで2年しかないが、まだ間に合う。
この夏のトレーニングが、今シーズンの1月世界選手権大会、そして3月バンクーバーパラリンピック・プレ大会で、どういう結果を出してくれるか、とても楽しみだ。


きっと長田も同じことを考えているだろう。
そして僕は、帰りの飛行機、長田と祝杯をあげるのを今から楽しみにしている。