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世界の頂点をめざし、パラスポーツの裾野を広げたい!日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、日常の素顔から大会日記までをお届けします。

世界の頂点をめざし、パラスポーツの裾野を広げたい!
日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、
日常の素顔から大会日記までをお届けします。

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渉子の筋力トレーニング フィンランドから

渉子は、2008シーズンのワールドカップで3勝をあげ、
クロスカントリースキーで年間総合2位に入った。
課題と言われてきた走力でも力をつけてきた。


これは、チームの新田選手の影響が大きい。
昨年の10月、オーストリアでの合宿でのことだ。
渉子と合流した新田は、
「一人フィンランドで大変かもしれないが、
甘えてはダメだ。やらなくてはいけないことがたくさんあるはずだ」と
スキー技術から練習への取り組む姿勢、日ごろの生活態度まで、とことん話し合っていた。


選手たち自らで議論することはとても大事で、
そんな渉子も、取り組む姿勢が一段とよくなった。
それが、今シーズンの成績にも現れている。


[写真]トニ氏と太田選手


フィンランドでのトレーニングで今、重点的に入れているのが、筋力トレーニングだ。
渉子のプライベートコーチの一人、トニ氏の指導で、
脚力、体幹、腕力の強化を図っている。


70kしか上げれなかったバーベルも、
今は100k以上げれるようになったし、回数も増えた。


そして、障害のある左手も鍛え、右ストックを両手で押すスキーテクニックも取り入れた。


[写真]トレーニングする太田選手

[写真]トレーニングする太田選手


現在は寮の隣にあるジムで、週2~3回筋力トレーニングを入れて、
あとは、ランニング、ポールウォーキング、ローラースキーと
ボッカティの大自然の中でトレーニングにあてている。
スキートンネルに行けば、年中クロスカントリースキーもできる。
なんとも、うれしい環境だ。


[写真]トレーニングする太田選手


トニコーチからは、
「昨年の渉子から比べると、時間、質とも数段アップしている」と言う。


学校の試験も終わり、2ヶ月間の夏休みだ。
7月には、日本にも帰ってくる。
山形の尾花沢では、みんな楽しみにしているだろう。
元気な笑顔で帰ってきてほしい。