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世界の頂点をめざし、パラスポーツの裾野を広げたい!日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、日常の素顔から大会日記までをお届けします。

世界の頂点をめざし、パラスポーツの裾野を広げたい!
日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、
日常の素顔から大会日記までをお届けします。

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車いすマラソンで鍛えた不屈の闘志

久保恒造が目標どおり世界障害者ノルディックスキー選手権大会の長距離15kmレースでシングルに入った。
中盤、順位を上げ3位にうかがう4位と健闘し、4位から10位まで秒差の厳しいレースだった。
先に力尽きたものが脱落していくサバイバルレース。


アップダウンのきつい2.5kmコースを6周。30秒づつスタートするシングルスタート。
だから、選手本人は、今何番手で走っているかわからない。
コース脇で、コーチがタイムを取り無線で飛ばしていく。
「恒造、5番手、クリスに3秒負け!キセレフに1秒勝ち!」


久保は、車いすマラソンランナーのプライドがある。
ロシアのLW12(切断)の選手たちに「負けたくない」と闘志いっぱいでレースを戦った。
ラスト1周、あえぐ久保に、ワックスキャビンで作業中のワックススタッフも全員が出てきた。
「アメリカのクリスと秒差だ!」「がんばれ、恒造!!」


[写真]久保選手
(力走する久保選手)


この1年、今日のためにトレーニングを積んできた。
「うわぁ、うわぁ」と声がでる久保。
統合されたシットスキークラスで、日本人最高の6位入賞を勝ち取った
悔しいが、クリスに5秒、キセレフに1秒やられた。
後半戦に手ごたえを感じさせる今日のレースだった。


今までの苦しいトレーニングが、少しづつ彼を変えてきている。
他の選手にも、言えること、
「練習は嘘をつかない」
長田、新田、太田とも、
もう一度原点にかえってトレーニングに励むことだ。
結果は、必ずついてくるから。


[写真]トレーニングする久保選手
(上腕の筋力強化に取り組む久保選手)