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2009年10月21日(水) [日立ソリューションズスキー部]

荒井監督のパラリンピック競技ノルディックスキー講座

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めざせ!2010バンクーバーパラリンピック荒井監督のパラリンピック競技ノルディックスキー講座

質問1:長田弘幸選手のこと教えてください。

答え長田弘幸選手

長田弘幸選手は、シットスキーで活躍する選手で、LW 10という障害の重いクラスに属しています。1998年長野パラリンピック大会、2002年ソルトレークパラリンピック大会ではいずれも入賞を果たし、2004年ワールドカップカナダ大会で金メダルを獲得。長田選手のシットスキーは、より速く走るために軽量化にも取り組みました。

長田選手は21歳の時にバイクで事故にあったんです。その時に、脊髄損傷によって両下肢の機能を失ってしまいました。約1年半の入院生活を経て、車椅子に乗れるようになり、自分で生活できるようになるまで何年もかかっています。そこから、友達に誘われたのがきっかけで、クロスカントリースキーに出会いました。

北海道の札幌に住まう長田選手は、雪が降ると車椅子のため、家の中にずーっといなくてはならないことが嫌でたまらなかったと言います。ところが、クロスカントリースキーを始めてからは、雪がふることが楽しみになって、すごく意識が変わってきた。雪が降ればすぐシットスキーに乗り換えて、車椅子では行けなかった公園や森の中までひとりで行けるって言っているんですね。

例えば、僕らはブナの森のなかに歩いていけますが、彼らは夏は車椅子でそこに行けないんです。でもシットスキーにさえ乗り替えれば、ブナや白樺の森の中まで自分で行くことができ、小動物の足跡を見たり、木に耳をあてたり、水や風の音を聞いたり、車椅子で生活する彼らも自然に親しむことができるわけです。

こういうことは、車椅子の人たちが自然と親しむ上でとてもいいことだと思います。


スキーと出会って外にでる楽しみを知りました。

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質問2:太田渉子選手のこと教えてください。

答え太田渉子選手

太田渉子選手は、現在高校生の年少選手ながら、2004年ワールドカップカナダ大会では4種目上位入賞を果たして注目を集めた期待の選手です。先天性の手首から先が欠損している障害で、LW8というクラスに属しています。今は、クロスカントリースキー選手としての必要な技術を習得し、スタミナ強化につながるトレーニングなどを積んでいます。

太田選手は、小学校1年生の時に体育の授業でクロスカントリーに出会うのですが、当時はなかなか前に進めず、自分だけ遅れてしまうのがとても嫌だったそうです。それでも、練習をするなかで、だんだんと楽しいものへと変わっていきます。そして、初めて世界の大会に挑戦する機会を得た時、自分と同じワンストックで走る外国の選手が同じハンデがありながら、もの凄く速く走るのを見て、「自分もこの外国の選手と競えるぐらい速くなりたい」と思った。そして、目標が定まったようです。もともとは、引っ込み思案だった彼女をクロスカントリーが自信を持たせてくれたといいます。


クロスカントリーと出会って自信が持てるようになりました。

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質問3:井口深雪選手のこと教えてください。

答え井口深雪選手(2007年引退)

井口深雪選手(旧姓:小林深雪選手)は、1998年長野パラリンピック、2006年トリノパラリンピックのバイアスロンで金メダリストに輝きました。ブラインドB1クラスで活躍した井口深雪選手は、視覚が全てシャットアウトされた状態で競技にのぞんでいました。そのなかで、特に下りの急斜面などはこわさもあったと思いますが、トリノパラリンピックへ向けては下り斜面でのガイドとのコンビネーションや滑走技術を見直し、徹底的に滑り込みを強化していました。

ブラインドの場合、バイアスロンの射撃は音で的(まと)をとらえるのですが、井口選手は音に対する反応がとてもいいんです。高校時代、フロアバレーボール(ネットを低くして床にボールを転がして行う競技)の選手としても、音でボールをキャッチする才覚を現し、まわりを驚かせていたようです。

井口選手は、小学校6年生の時に、松本の盲学校に移ったんです。それまでは、教室の黒板は、みんなも見えないものと思っていたそうです。先生が「黒板に書くことをノートしなさい」と言われても書けない井口選手に気づき、目に障害があることが分かったそうです。

盲学校に行って彼女が良かったのは、彼女の才能を見出し、いろいろなスポーツの機会を与えてくれた、とても熱心な先生たちに出会ったことだと思います。


音で的をとらえています。


障害者の選手との接し方について聞いてみよう


【第1回】ノルディックスキーのこと教えてください
【第2回】パラリンピック競技のルールを教えてください
【第3回】パラリンピックをめざす選手のこと教えてください
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