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世界の頂点をめざし、パラスポーツの裾野を広げたい!日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、日常の素顔から大会日記までをお届けします。

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バイアスロン競技パシュート 久保恒造、太田渉子ともに3位

12月11日、ワールドカップノルウェー大会バイアスロン競技パシュート種目(男12km、女10km)が行われた。座位クラスで久保恒造が前日のショート種目(7.5km)に続き3位に入賞。女子立位のクラスで太田渉子が3位に入賞した。男子立位の新田佳浩は8位だった。


[写真]的を狙う新田佳浩
(安定感を増した新田佳浩の射撃)


今年から採用になったバイアスロン種目。昨日行われたショート種目の成績(順位とタイム差)と選手の障がいの程度を係数で表したものをタイム計算し、スタート順とスタートタイム差をだす。男子は2.5km、女子は2kmを5周する。射撃は周回ごとに4回で、1回の射撃は5弾を撃つ。1弾を外すとペナルティーが課せられ、120mのペナルティループを1周回らなければならない。
このパシュート種目は、上位の選手からスタートし後発の選手が"追い抜き"しなければ順位を上げることができない。射撃の力とスキー走力が問われる過酷な競技だ。


[写真]太田渉子
(ウクライナのユリヤを追う太田渉子)


この日は、マイナス5度と例年と比べると暖かく、無風の良いコンディションで行われた。
座位のクラスでは、ロシアのローマンとイレク、ノルウェーのラーセンと久保の争いだった。久保は脊髄損傷のLW11、他のライバル選手は皆、切断等の在位バランスがしっかりしているLW12の選手で、いかに走力で頑張るかが勝敗の行方を左右する。


[写真]久保恒造
(バイアスロンパシュートを力走する久保恒造)


久保恒造はペナルティー1、太田渉子はペナルティー0で、射撃の好調さで表彰台に一角を占めることができた。課題は、スキー走力で、体力的にも世界との差は歴然で、2年後に向けた強化が問われている。久保で1km当たり10秒以上、太田は30秒以上改善しないと互角には戦えない。今シーズンのレース期間であっても、トレーニングの延長としての意識をもって、スピード練習や他の選手たちのいい面を、積極的に"盗んで"強くなってもらいたい。


[写真]太田渉子と他の入賞者
(バイアスロンパシュートの太田渉子フラワーセレモニー)


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