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世界の頂点をめざし、パラスポーツの裾野を広げたい!日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、日常の素顔から大会日記までをお届けします。

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日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、
日常の素顔から大会日記までをお届けします。

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クラシカルミドル1本に集中して挑んだワールドカップノルウェー大会

IPCクロスカントリースキーワールドカップ旭川大会を終えてから、白馬でのジャパンパラ競技大会までは、比較的ゆっくりとした日々を過ごしていました。


昨年までなら、
「少しでも多くの時間スキーに乗っていなければいけない。」
「トレーニングをしていなければいけない。」


という強迫観念があったのですが、かかとの怪我をしてから少しスキーやトレーニングに対する考えが変わりました。


白馬では、クラシカルとフリーともに優勝。


翌日には、韓国のピョンチャンでのFIS(国際スキー連盟)のレースに出場しました。


このレースが行われるコースでは、3年後のパラリンピックが行われる予定であり、この時期のコースを滑ることは非常に重要なことでした。


ただ、滞在期間中は咳と発熱であまりよいコンディションではありませんでした。


それでも、韓国から帰国後の翌日には、ワールドカップ最終戦のノルウェーに移動しました。


ノルウェー滞在期間中は、6日間で5レースとタイトなスケジュールだったのですが、今回は、21日に行われるクラシカルミドル1本に集中してレースに臨みました。


レース当日は、前日の放射冷却で気温が-10℃。雪面も非常に硬いという条件でした。


30秒前にスタートしたフィンランドのイルカ選手(ソチパラリンピックの銀メダリスト)を追いかけながら、滑る展開でした。


最初の1km地点で4秒リード。


2、3周目には、1秒差まで詰められましたが、長濱コーチから「ここが勝負どころ。自分自身の心に負けたほうが4位になる!!」という激を飛ばされながら、ゴール。


結果的には4秒差で、なんとか3位に入ることができました。


旭川大会では、前半リードしていても、最終ラップで逆転されるレースが続いていたため、リードを守りきれたことは、来シーズンにつながるレースだったと思います。


それでも、今シーズンを通じて優勝がなかったことはやはり、自分自身に何か足りない部分があったと真摯に受け止めて、来シーズンにリベンジしたいと思います。


[写真]新田佳浩選手レース中の滑り
(レース中の滑り)


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