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世界の頂点をめざし、パラスポーツの裾野を広げたい!日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、日常の素顔から大会日記までをお届けします。

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決して諦めるな

アスリートのみならず、誰もが人生において
「良い時もあれば悪い時もある」
ことを必ずや経験します。
私が20年以上も前の現役時代に、たびたびスランプに陥ったときに、友人からこんな言葉を書いたしおりをいただき、励まされました。
そのことを紹介します。


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「決して諦めるな」


時々あるように事がうまくいかない時がある
あなたが進もうとしている道が上り坂ばかりの時も、
収入は少なく負債ばかり多い時も、
笑いたいのにため息しか出ない時も、
心配事があなたを悩ませる時も、
必要なら休養するがよい、しかし決して諦めるな、成功とは失敗の裏返し
そして、それは近くにあるのかもしれない・・・遠くにあるようでも近くにあるのかもしれない。
だからこれだと思った時はファイトを持って、事がうまくいかない時こそ
あなたが諦めてはいけない時!
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私はこの言葉を、今度は励ます側として同じように新田選手に伝えました。
実は先月のドイツ遠征時、IPCワールドカップ・フィンステラウ大会で思うように滑れず、また結果も残せず不本意な結果に終わり帰国した新田選手は、次のフィンランド遠征を迎えるにあたり、精神的にもかなり落ち込んでいました。
自分のレベルというものが世界ではこの程度のものなのか・・・世代交代なのか・・・
考えれば考えるほど、必然とマイナス思考へと変わっていったのでしょう!


私は新田選手との電話での会話で、上記のこの言葉を伝えました。
幾分、元気を取り戻し、それからフィンランドでのIPCワールドカップ最終戦ボッカティ大会のレースを迎えるまで今できる最大限の努力をし、やらなければいけないこととしっかり向き合って取り組んで、後悔のないシーズンで締めくくる!そう決めて、新田選手と日本を再び出発しました。


本日、3月17日ワールドカップ最終戦3日目、1.3kmクラシカルスプリント競技で、新田選手は見事、気迫溢れる力走を見せ、ついに3位入賞。
今シーズンのワールドカップでは初の銅メダルを獲得し、表彰台に立ってくれました。
ベテランらしい冷静な滑りとこれまでの経験を生かし、今日まで諦めないで取り組んできた勇気ある新田選手の行動がすべてを味方にし、後押ししてくれたものだと思いました。


[写真]ワールドカップフィンランド大会で銅メダルを獲得した新田佳浩選手
(新田佳浩選手3位、会場でのメダルセレモニー)


勇気一秒、後悔一生 です。


ぜひ、皆さんも事において苦しいことがあっても決して諦めないで頑張ってほしいと願います。


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