
2012年06月07日(木)[新田佳浩]
クロスカントリーの競技パフォーマンスをあげるために必要なこと
競技種目によってパフォーマンス向上には様々な要因があると思いますが、クロスカントリースキーでは、技術も重要ですが最大酸素摂取量もポイントだと言われています。
最大酸素摂取量とは、体重1kgあたり、どれだけの酸素を摂取しエネルギーに変えられるかを表します。
この数値が高ければ、苦しい中でも身体を動かし続けることができるので、結果として競技パフォーマンスを向上させることになります。
最大酸素摂取量を測定するには、専門施設で測定すれば詳細な数値がわかりますが、持久走やシャトルランなどでも想定する値がわかります。
では、最大酸素摂取量をどのように高めていけば良いか?というと・・・
まずは、ゆっくりとしたジョギングやLSD(ロングスローディスタンス)といったトレーニングを行うことで、酸素を筋の隅々まで運搬する毛細血管の発達を促し、次に高強度のトレーニングを行って、呼吸、心肺機能を高めていくのが一般的です。
高強度のトレーニングとは、インターバルトレーニングやビルドアップ走などですが、坂道でのトレーニングなどでも同様の効果があります。
高強度のトレーニングの割合は、コーチによって考え方は違いますが10~15%が一般的です。
ちなみに年間600~700時間トレーニングを行うと考えると、年間で60~105時間が高強度のトレーニングになります。
ここ数シーズンは高強度のトレーニングをあまり行わなかったのですが、これから徐々に強度を上げても耐えられる身体作りをしていきたいと思います。
ソチパラリンピックまで638日。
自分ならできる。