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世界の頂点をめざし、パラスポーツの裾野を広げたい!日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、日常の素顔から大会日記までをお届けします。

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パラリンピック競技のルール|荒井監督のパラリンピック競技ノルディックスキー講座

めざせ!2010バンクーバーパラリンピック荒井監督のパラリンピック競技ノルディックスキー講座

質問1:パラリンピックの競技ルールを教えてください

答えパラリンピックの場合は、障害者の方それぞれの障害の違いを越えて、なるべく公平に競技ができるようにルールを作り上げていくのが大きな特徴です。
パラリンピックでは、障害の種類によっていくつかのカテゴリーに分かれて競技を行います。さらに、同じカテゴリーの選手であっても障害の程度が異なるため、障害の程度によって「クラス分け」をしています。そして、障害の程度の異なる選手が同時に行なっても公平にタイムを競えるように、各選手にはクラスごとに設定されたそれぞれの係数(%)というハンデが割り当てられレースを競うのが特徴です。そのため、滑走タイムに係数を掛けた計算タイムで勝敗が決まります。

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質問2:障害の違いによるカテゴリーって何ですか?

答え パラリンピックのクロスカントリースキー、バイアスロン競技は、座位、立位、視覚障害の3つのカテゴリー別に行われるルールになっています。


[1] 座位クラス(LW 10~12)
シットスキーに座った状態で、腕と上半身の力で推進します。

[2] 立位クラス(LW 2~9)
立った状態で2本のスキーを履き、それぞれの選手の身体が可動する部位によって、2本のストック、あるいは1本のストック、または、スキー脚の蹴りにより推進します。

[3] 視覚障害クラス(B 1~3)
コースが全く見えない、または、ほとんど見えない状況の中で、先行するガイドランナー(伴走者)からのコース情報を得てレースを行います。

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質問3:係数(%)(パーセンテージ制)って何ですか?

答え パラリンピックのクロスカントリーのルールでは、障害の程度の異なる、複数のクラスの選手が同時に競技を行なうため、係数(%)というハンデを持ってレースを競います。

例えば、ブラインドという視覚障害の選手のカテゴリーでは、B1、B2、B3という3つのクラスがあり、B3に属する弱視の選手は100%という係数(%)を持っています。100%ですから、そのままのタイムが反映されます。B2という弱視より少し障害の重い選手は98%、さらに、障害の重いB1の選手は87%という係数を持っています。

ここで、B1、B2、B3の選手が100秒同タイムで完走したときのタイムを計算し、順位をだしてみましょう。

計算方法は、「滑走タイム×係数(%)= 計算タイム」です。

・B1 100秒×87%=87秒
・B2 100秒×98%=98秒
・B3 100秒×100%=100秒

よって、B1、B2、B3の選手が100秒同タイムで完走したときに1位になるのは、B1の選手となります。

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