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世界の頂点をめざし、パラスポーツの裾野を広げたい!日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、日常の素顔から大会日記までをお届けします。

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パラリンピックのクラス分け|荒井監督のパラリンピック競技ノルディックスキー講座

めざせ!2010バンクーバーパラリンピック荒井監督のパラリンピック競技ノルディックスキー講座

質問1:クラス分けって何ですか?

答えパラリンピックには、視覚障害のある選手と、肢体に関する障害がある選手が参加します。障害の種類や程度など、医学的側面や実施競技に関連する運動機能面などによって選手を区分し、そのクラスごとに競技を行っています。

障害の種類や程度が異なる選手が同じ種目で競い合うと、競技力以外の要素で勝敗が決まるという不公平が生まれる可能性があるため、ほぼ同じレベルの選手を集めてクラスを分けています。これを「クラス分け」といいます。

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質問2:どんなクラスがあるのですか?

答え

◎視力障害によるクラス分け
B 1:視力0~光覚
(光を感じられる程度の選手)
井口深雪はB1クラスでした
B 2:光覚~矯正視力0.03または視野5度以内
B 3:矯正視力0.03~0.1、または視野5度~20度


◎肢体に関する障害によるクラス分け(立位)
LW 2:片下肢に障害 片大腿切断等
(ストック2本+スキー板2本)
LW 3:両下肢に障害 足首間接以上の両下腿切断等
(ストック2本+スキー板2本)
LW 4:片下腿に障害 片下腿切断で義足使用等
(ストック2本+スキー板2本)
LW 5/7:両上肢に障害 両上腕切断等
(ストックなし、スキー板2本)
LW 6:片上肢に障害 片側上腕切断等
(ストック1本+スキー板2本)
LW 8:片上肢に障害 片側前腕切断等
(ストック1本+スキー板2本)
新田佳浩と太田渉子はLW8クラスです。
LW 9:片上肢と片下肢に障害 
(自ら選択した用具を使用)


◎肢体に関する障害によるクラス分け(座位)
LW 10:下肢に障害
座るバランスがない (シットスキー)
長田弘幸はLW10クラスです。
LW 10.5:下肢および上部腹筋の機能がない
座るバランスがやや良い (シットスキー)
LW 11:下肢に機能障害 
座るバランスがより良い (シットスキー)
久保恒造選手はLW11です。
LW 11.5:下肢に機能障害 
座るバランスが良好(シットスキー)
LW 12:下肢に切断の障害 (シットスキー)

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質問3:クラスは変更できるのですか?

答え 初めて属したクラスでそのまま競技を行いますが、徐々に障害の進行度合などが変わっていくうちに、現在のクラスでは程度が合わないと判断された際に、再度申請してクラスの変更ができます。

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質問4:日立ソリューションズスキー部の選手が属するクラスは?

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答え日立ソリューションズスキー部のメンバーのクラス分けは以下のとおり。
シットスキーの長田弘幸選手はLW10(両下肢障害)、久保恒造選手はLW11です。新田佳浩選手と太田渉子選手はLW8(片上肢障害)です。井口深雪選手はB1(視覚障害)でいつもガイドランナーと競技に出場していました。


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