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世界の頂点をめざし、パラスポーツの裾野を広げたい!日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、日常の素顔から大会日記までをお届けします。

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はじめてのシットスキー

今回は1996年の1月に行われた、私にとって、はじめての合宿のことを書きたいと思います。


その合宿は札幌市の滝野すずらん丘陵公園で行われました。


それまでシットスキーを見たことがない者ばかりだったので、なぜか、みんなアルペン用の分厚いウェアーを着ていました。

私も、はじめはスキー板やシットスキーのことは何もわからず、うろこ付きの板をそろえました。
うろこ付きの板とは競技用の板ではなく、歩くスキー用の板です。


その合宿ではじめてシットスキーに乗りました。車椅子からシットスキーへの乗り降りは大変でした。


乗ってからも、はじめは動かない。動いてもまっすぐ滑れない、曲がれない、転んでしまう、転んだら一人では起きあがれないなど、もう悲惨でした。


見た目よりも大変で、途中で帰ってしまった人もいました。


直線の短い20メートルぐらいのコースで練習した時は、コースの両端にボランティアの学生の方が立っていて、ユーターンする時は4人がかりで持ち上げていました。

車椅子の動きと比べて自由が利かない。この先どうなるのかという感じでした。


レースをしてみても、例えば、クロスカントリーのルールでは、「後ろから追いつかれたらコースをゆずる」というルールがあります。けれども、コースから自力で抜け出すことができないので、横に転んでコースをゆずってからまた起きあがるという事をやっていました。


しかし、そんな大変な合宿でしたが、楽しかったこともありました。また、続きを次回に書きます。