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世界の頂点をめざし、パラスポーツの裾野を広げたい!日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、日常の素顔から大会日記までをお届けします。

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IPCバイアスロン電子銃作業部会

IPCノルディック委員会よりメールが届き、将来のバイアスロン競技において電子銃を使用するための作業部会が立ち上がりました。
12名のメンバーで構成されており、来年1月の世界選手権大会期間中に開催されるスポーツフォーラム(総会)でルール等が提案され議論されます。


電子銃を導入する理由はいくつかありますが、一番の理由として、競技中に寒さや雪、雨の影響で銃にトラブルが発生しやすいことをあげています。
実際に、マイナス10℃ぐらいで空気圧シリンダーからのエア漏れが起きたり、また火薬を使わないので、弾が濡れると正確に撃てなかったりします。
他にも、会場の設営や、国によって厳しさの異なる銃規制、空港での税関検査などに大変な労力がいることからも、IPCノルディックスキー委員会執行部から提案されています。


[写真]EKO社の電子銃
(導入を考えている電子銃)


しかし、バイアスロン競技の面白いところは、射撃競技が風の影響や太陽の光で左右されたりすることなど、スキー走力プラスアルファとしての要素が勝敗に大きく関わる競技だからこそ、面白くエキサイティングなレースになります。
電子銃だと、射撃が簡単になってしまうおそれがあり、クロスカントリースキーの走力で決まってしまうなど、いくつかデメリットもあります。


日本バイアスロン連盟の専務からもアドバイスをもらいながら、この電子銃への対応を決めていきます。
私もこのワーキングメンバーになっているので、パラリンピックのスポーツとしての魅力を高めるためにも日本の主張を述べ、もし電子銃を導入するならば、いくつかのハードルを整理して、面白い競技にしていくことが大切だと考えています。


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