2006年12月27日(水)[長田弘幸]
最近気になったニュース 車椅子とバリアフリー
札幌市営地下鉄の琴似駅で残念な事故がおきてしまった。
電動車椅子の男性がエレベーターから後ろ向きで出たところ、近くにあった階段から車椅子ごと落ちて亡くなってしまったという。
新聞によるとエレベーターは1982年当時に設置されたそうだが、車椅子が方向転換するには十分なスペースが無く、その場所は以前から危ないので気をつけようと障害者の間で呼びかけていた場所だったという。
階段の上から下までの高さが約36センチ。いろいろな悪い条件が重なってしまったのかも知れないが、わずか36センチの高さで命を落としてしまうなんて。自分のように車椅子を利用する人にとっては、36センチの高さでも危険な場所になってしまうということである。
車椅子の友人もこのニュースを見て怖いと言っていた。
翌日の新聞には、現場に臨時の鉄柵が設置され注意書きを取り付けたと載っていた。エレベーターが設置された当時、実際に利用する人や障害を持った人達の意見を取り入れて設置されたかどうかは分からないが、もし事故が起きる前に鉄柵が取り付けられていたらと考えると非常に残念でならない。