2007年03月12日(月)[井口深雪(旧姓小林)]
バイアスロン スプリント
★日記 3月10日
トリノパラリンピック当日と同じくらい緊張してました。
数年前に行われたバイアスロンスプリントでは、決勝であせってしまい、射撃で5発も外して、あげくにペナルティーを回っている際、目を回し、ゴールをきるのがやっと、ということがありました。射撃は、水物。やってみないとわからない。という気持ちがあり、予選を終えるまで憂鬱でした。
予選は、2発外しで、2位通過。とりあえず作戦したことができて、ほっとしました。
決勝は、パシュート(先に出た選手を追うレース)でした。私は、1位と5秒差。彼女を抜かないと優勝できません。そして、彼女に勝たないと、ワールドチャンピオンにもなれません。不安半分、勢い半分でした。
スタート直前にスキーを履いた瞬間、予選より滑る板に驚きました。後は、私の走りと射撃にかかってるんだ。やるしかないよね。
雪と風がひどかったので、コースに新雪が積もり、滑りにくかったです。この雪の中ペナルティーは絶対回りたくないという一心で、射撃をしました。見事満射。2週目に入る際、1位の彼女も抜くことができ、優勝することができました。
とっても嬉しかったです!
残り2レース、全力で頑張ります。
登りが続くコース。ガイドの声を頼りに走りきる。
光を遮断するため、ゴーグルは全盲選手に義務付けられている。左手につけているのは、銃を固定する射撃用のスリング。(写真のコメントは、荒井監督より)