articleID:5997;categoryID:476

世界の頂点をめざし、パラスポーツの裾野を広げたい!日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、日常の素顔から大会日記までをお届けします。

世界の頂点をめざし、パラスポーツの裾野を広げたい!
日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、
日常の素顔から大会日記までをお届けします。

ここから本文

IPC世界障害者ノルディックスキー選手権大会 男女 リレー談話

■談話:荒井秀樹日本チーム監督
▼男子
5位以上を目標にしていたので、4位という結果は健闘したと言える。
3位のウクライナには34秒差で、これはトレーニングを積めば追い越せるタイム。来年のパラリンピックではメダルを狙える位置につけたと思う。


1走の久保恒造は、2日前のロング(20km)の疲労もあり、あともう一歩のところでタイムが縮められなかったのが課題だ。
2走の新田佳浩は、3位で戻ってきてくれた。体調は万全ではなかったが、クラシカル20kmの優勝タイムとほぼ同じタイムで走ってくれた。ここで大きく差をつけたのが大きかった。
アンカーの佐藤圭一は順位を一つ落としてしまったが、積極的なレースをしてくれた。伸びしろのある選手なので今日の経験を今後に生かしてほしい。
 

パラリンピックに向けて、スタートダッシュやリアルタイムで勝負をつけるトレーニングなど、リレー対策の練習を増やしていきたい。


▼女子
エースの太田渉子を1走として、先行逃げ切りを狙ったが、同じ立位のウクライナ選手に30秒の差をつけられた。同じ立位の選手にこれだけの差をつけられており、厳しい結果だ。
2走の鹿沼由理江は、今季から本格的にスキーを始めたばかりだが、経験を積んでレース感覚を身につければ、1年で大きなレベルアップが期待できる。
出来島桃子にアンカーを任せた。積極的にとばしたが、途中、足がもつれて転倒し、本来の実力を発揮できなかったのが残念だ。


3選手ともに、2日前のロング(15km)の疲労が残っていたようだ。各国選手に比べて回復力が低い。来年のパラリンピックまでに、いっそうのトレーニングを積んでほしい。


■談話:男子 佐藤圭一(3走)
初めてのリレーでアンカーを務めました。ウォーミングアップを入念に行い、いつもより体も動いていましたが、2走からのつなぎをもう少しうまくできればよかったと思います。
どのタイミングでスキーを履き、準備をして待てばいいのかなど、来年のパラリンピックに向けていい経験になりました。
リレーは個人競技とは違い、ほかのメンバーがつないできてくれた滑りを生かさなければならない。
独特の緊張感があります。日頃の練習以上の滑りを大舞台でいかに発揮できるか。心の準備が大切だと思いました。
 

■談話:鹿沼由理江(2走)
スタート直後に焦ってしまいました。少しでも前の選手に追いつかなきゃと思い、気持ちが前に行ってしまいました。
体があまり動いておらず、1.5km付近ではかなり疲労を感じてカーブで回りきれないところもありました。
スキー操作の技術面はもちろん、体力面で課題が残りました。