
2009年08月08日(土)[荒井秀樹]
絆(きずな)
チームにとって、最も大切なのは絆(きずな)。
選手たちのトレーニングは、各自その日のメニューが違う。
久保恒造はシットスキーだし、新田佳浩や太田渉子は、クラシカルやスケーティングであったり。
また射撃練習もあれば、筋トレ、スピード練習、持久走も重要な練習メニューだ。
レベルも違うので、当然、みんなバラバラの練習になる。
太田渉子の持久走。3時間、4時間となるが、
どうしてもベーストレーニングなので単調になるし、メリハリがなくなってしまう。
独りだから、なおさらだ。
それにチームメイトからは、
「渉子。歩いてたんじゃ駄目だろ・・」と言われブルーになっている・・・
今日の持久走トレーニング、太田渉子の後を追って、僕も挑戦した。
僕は、3時間、歩かずスキーをした。
そのせいか、太田渉子も普段になくピッチも速いし、フォームも大きい。
(3時間走の太田渉子についていく・・・)
練習前の朝、新田佳浩の部屋へ行き、
太田渉子に声をかけてほしいと頼んでおいた。
新田佳浩は、太田渉子をコースで見つけ、「ついてこい」とばかりに、二人で飛ばしていった。
「あれれ、まってくれ~」
僕は、離されてしまったけど、遠くにいる二人を見て、うれしかった。
(持久走の太田渉子にアドバイスする新田佳浩)
太田渉子も、僕がついて行ったり、新田佳浩に声をかけられたりして、どこかうれしそう。
選手と選手、選手と監督、
そんなちょっとしたところから、絆は生まれていく。
そう、とっても、うれしい瞬間だ。
(ポジション、方向、角度。小林コーチからのアドバイスを忘れずに!)
(チームを引っ張る新田佳浩)