2006年09月08日(金)[長田弘幸]
はじめてのシットスキー
今回は1996年の1月に行われた、私にとって、はじめての合宿のことを書きたいと思います。
その合宿は札幌市の滝野すずらん丘陵公園で行われました。
それまでシットスキーを見たことがない者ばかりだったので、なぜか、みんなアルペン用の分厚いウェアーを着ていました。
私も、はじめはスキー板やシットスキーのことは何もわからず、うろこ付きの板をそろえました。
うろこ付きの板とは競技用の板ではなく、歩くスキー用の板です。
その合宿ではじめてシットスキーに乗りました。車椅子からシットスキーへの乗り降りは大変でした。
乗ってからも、はじめは動かない。動いてもまっすぐ滑れない、曲がれない、転んでしまう、転んだら一人では起きあがれないなど、もう悲惨でした。
見た目よりも大変で、途中で帰ってしまった人もいました。
直線の短い20メートルぐらいのコースで練習した時は、コースの両端にボランティアの学生の方が立っていて、ユーターンする時は4人がかりで持ち上げていました。
車椅子の動きと比べて自由が利かない。この先どうなるのかという感じでした。
レースをしてみても、例えば、クロスカントリーのルールでは、「後ろから追いつかれたらコースをゆずる」というルールがあります。けれども、コースから自力で抜け出すことができないので、横に転んでコースをゆずってからまた起きあがるという事をやっていました。
しかし、そんな大変な合宿でしたが、楽しかったこともありました。また、続きを次回に書きます。