2006年11月10日(金)[荒井秀樹]
いつも元気な職員室であってほしい
今、テレビやマスコミに学校や教育、先生をめぐるいろんな問題がクローズアップされているのを見て、僕たちの日本チームのスタッフやコーチにも、学校の先生が多く、なにか他人事でない気がします。
僕らのスタッフの先生はやはり体育の先生が多く、生徒指導や授業、部活など学校の中でも本当に精力的に活動されています。
そうした先生の努力があって、学校からも信頼され、同僚の先生達からも応援がないと、この障害者スポーツの合宿や大会遠征になかなか参加はできないだろうと思っています。
特にスキーの場合、どうしても長期の休暇になってしまうわけで、学校の先生の皆さんの大変な思いが伝わってきます。選手のために本当にありがたいことです。
そう思うと例えば、小林深雪のガイドを務めている小樽水産高校の小林卓司先生は、どんなに学校の中で大変だろうと思います。思い出してみると、遠征先の宿舎でも、学校行事の出版物の原稿を書いていたりしていました。
連日、昼間は選手と走り、夜はミーティングをして、深夜から学校の仕事を始めるわけですから、大変な作業で、頭がさがります。
遠征先の夜のひととき、先生たちの学校での出来事を話してくれたり、職場の悩みを聞いたりするのも監督の仕事だと思っていますが、そんな時間が大好きで、先生方の熱く語る学校や生徒への想いは素晴らしく、僕も、そんな情熱を傾けられる「学校の先生はいいな~」と感じています。
そんな僕のいだく教師像にたいし、なにか最近の報道をみると、とても寂しくなってしまいます。
最近、小・中学校へ講演に行く機会がありますが、とても気になっているのが職員室の活気です。
職員室におじゃますると、先生たちが元気に挨拶してくれる学校もあれば、頭もあげることも出来ないぐらい忙しいのか、挨拶をされない先生もいたりと、その学校の雰囲気が職員室で分かるような気がします。
もちろん、そんな単純なことではないのですが、明るい職員室は、なにか学校全体も元気なような気がします。
学校訪問し、「失礼しま~す。パラリンピック監督の荒井ですが~」と挨拶するたびに、いつも元気な活気のある職員室であってほしいと願っています。
全国の先生たち!ガンバ!