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世界の頂点をめざし、パラスポーツの裾野を広げたい!日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、日常の素顔から大会日記までをお届けします。

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3月11日クロスカントリースキーロング 新田選手 待望の金メダル!【速報】

2007年3月11日、IPCノルディックスキーワールドカップ最終戦 カナダ大会 第2日目、クロスカントリースキーロング競技が行われ、烈しい雨のふるなかでのレース、新田佳浩選手が待望の金メダルを獲得した。太田渉子選手は銀メダル、近藤さつき選手は銅メダルと、メダルが続いた。


[写真]新田佳浩トップでゴール
新田佳浩、トップでゴールし万歳!


スタンディング男子(20kmクラシカル)は、トリノパラリンピックメダリストのハーゲン(ノルウェー)、イルカ(フィンランド)、今回4位のクック(アメリカ)といった最強の選手が集まるレースで、6.5kmのコースを3周する。新田佳浩選手は、1周目3位で通過し2周目でトップに立った。2位のハーゲンに19秒の差で逃げ切った。


ここ数年結果につながらず苦戦してきた新田選手は、日本でじっくりとトレーニングを積むためワールドカップ遠征も遅らせ(「新田佳浩の決意に思う」より)第4戦のスウェーデン大会から参加。昨日のバイアスロンスプリントは6位入賞に留り、渾身の期待がかかるなか、得意のクラシカルで待望の金メダル獲得を果たした。


スタンディング女子の太田渉子選手は、15kmのレースに今までなかなか出場する機会がなかったが、大きいフォームで走ることができ、明後日のバイアスロンロングでも期待がかかる。


シットスキー女子は、3.3キロを3周するコースで行われ、近藤さつき選手は、トップから大きく離されているが、日々レースにでることによって力をつけていて、残されたレースでもさらなる躍進が期待される。銅メダルを獲得するも、トップと差があるので、今後、筋力、持久力のトレーニングで向上していくことが課題。


スキーのワックスがたいへんよく、日本チームのスキーは下りではよく滑り、上りではキックが効いた。本人の頑張りもあり、からだも動いてよかったのはもちろん、ワックスの選定も成功し、好成績につながった。全選手とも雨のなか、最後まで健闘した。


競技結果【速報】
3月11日 クロスカントリースキーロング


◎スタンディング男子(20kmクラシカル)
1位 新田佳浩(日本) 55分58秒2
2位 ハーゲン(ノルウェー) 56分17秒4
3位 イルカ(フィンランド) 57分07秒0


◎スタンディング女子(15kmクラシカル)
1位 カトリーナ(ポーランド) 48分22秒5
2位 太田渉子(日本) 50分29秒1
3位 セリーナ(スウェーデン) 55分24秒4


◎シットスキー女子(10km)
1位 コレット(カナダ) 39分08秒4
2位 ジョン(カナダ) 52秒29秒3
3位 近藤さつき(日本) 1時間00分34秒9 


日本チーム、ブラインド女子に出場の平沢知緒理選手(日本福祉大学)は6位入賞、1時間18分54秒。スタンディング男子の瀧上賢治選手(中京大学スキー部)は13位、1時間27分30秒1。井口深雪選手は本日の出場はなし。