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世界の頂点をめざし、パラスポーツの裾野を広げたい!日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、日常の素顔から大会日記までをお届けします。

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日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、
日常の素顔から大会日記までをお届けします。

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Q:怪我をした時どんなことを考えましたか?

2005年に大きな怪我をしました。


家から郵便局に行くまでの間で、その道のりは、ずっと箱を左の脇に抱えていました。建物に入った時に、エスカレーターが幅の狭い一人乗りのエスカレーターだったんで、両手でお腹のほうに抱えるように持ち変え、ベルトを触ることができなかったんです。


そのままエスカレーターに足を踏み入れ、上から落ちたという感じです。


さすがに痛かったです。こんな痛いのは久々でした。
泣くまでは行かなかったけど、目の前、暗くなりました。


ショックでした。
「あれ?これってもしかしたら相当な怪我かな?」
「監督の荒井さんにまず何て言おう。」というのと、
「会社にも言わなくちゃいけないよな。」というのと、
「一週間たったら、オーストリアの合宿が始まる予定だったので、それに行けなくなっちゃうかな?」というのと、
「もし、すごい大きな怪我でパラリンピックの代表からはずれることになったら会社にも顔向けできないな。」というのを考え、
変なこともいっぱい考えていました。


「山中さん達(健康管理センターで一緒に働いている)に仕事増やしちゃったな~。」
「これってもしかしたら、月に一度の会議に上るんだよな~。」とか…。( ̄▽ ̄;)!!


怪我をした瞬間、靴を履いていたんですけど、「この痛みは尋常じゃないから、絶対足腫れてくるだろうな。」と思って、腫れてきたら靴脱げなくなるから、まず、靴を脱いで。足をおさえているうちに、黒い靴下はいていたんですけど、靴下が段々ベタベタしてきて、「あれ…?これはもしかして血?」。


匂いを嗅いで、「血だよな。これで血が出ているということは、ぶつけたという感覚がなかったので、足が裂けた?裂けたということは相当な怪我だよな。靴下脱いでおかないと、くっついちゃって脱げなくなるかもしれない!」と思ったんですけど、「ここで脱いだら、衛生的に汚いよな。」と思って、「靴下はここで脱いじゃいけない!」と考えて。
そんなこといっぱい考えていました。


自分では声も出ないような状態で、周りの人があまりにも動かないものだから、警備員さんを呼んでくれて、「救急車呼びましょうか?」って言われたんですが、うなずくこともできなかったです。
結局、呼んでもらって救急車で運ばれました。


1階でよかった(´▽`)と思いました。