
2008年01月27日(日)[荒井秀樹]
太田渉子の今季ワールドカップ初優勝
太田渉子の今季ワールドカップ初優勝はたいへん評価できる。
今日はワックスが合い、スキーもよく滑っていた。予選は3位で通過し、準決勝は2位通過だった。
決勝スタート直後はトップを守り、500メートル付近で3位に落ちたが、あきらめずに最後まで全力で滑りきった。
1、2位を走っていた選手がゴール前のコース取りを誤り、太田より先にゴールしたが、降格処分になった。事前にしっかり下見をして、コースを頭にたたきこんでレースに臨んだ太田の勝利はそれだけに価値がある。
ゴールして祝福を受ける太田渉子
女子スタンディングの部の出来島桃子(新発田市役所)は今季ワールドカップ初参戦。
予選で敗退したが、予選順位は10位に入り健闘したと言える。
98年長野パラリンピックを見て競技を始め、今年で競技生活は10年目の節目の年だ。
周囲の理解と支援のおかげで、仕事と両立しながら、コツコツ練習に取り組んできた。
今日のレースを見ても、その努力は確実に成果として表れ、世界で戦えるレベルに成長している。
男子スタンディングの部の新田佳浩は準決勝敗退で、全体では6位だった。
スプリント種目は得意だが、外国人選手に比べると、フリーではスケーティングの際のパワーで劣る。
シングルポール(片手)選手としては、世界と戦うためには、よりスピードと持久力をつけなければならない。
次回2010年バンクーバー・パラリンピックからスプリントクラシカルが正式種目になる予定だ。
今日はフリーだったが、今日の結果はおおいに自信となる。明日以降も優勝、上位入賞を目標に臨みたい。