2009年01月27日(火)[荒井秀樹]
車いすマラソンで鍛えた不屈の闘志
久保恒造が目標どおり世界障害者ノルディックスキー選手権大会の長距離15kmレースでシングルに入った。
中盤、順位を上げ3位にうかがう4位と健闘し、4位から10位まで秒差の厳しいレースだった。
先に力尽きたものが脱落していくサバイバルレース。
アップダウンのきつい2.5kmコースを6周。30秒づつスタートするシングルスタート。
だから、選手本人は、今何番手で走っているかわからない。
コース脇で、コーチがタイムを取り無線で飛ばしていく。
「恒造、5番手、クリスに3秒負け!キセレフに1秒勝ち!」
久保は、車いすマラソンランナーのプライドがある。
ロシアのLW12(切断)の選手たちに「負けたくない」と闘志いっぱいでレースを戦った。
ラスト1周、あえぐ久保に、ワックスキャビンで作業中のワックススタッフも全員が出てきた。
「アメリカのクリスと秒差だ!」「がんばれ、恒造!!」
(力走する久保選手)
この1年、今日のためにトレーニングを積んできた。
「うわぁ、うわぁ」と声がでる久保。
統合されたシットスキークラスで、日本人最高の6位入賞を勝ち取った。
悔しいが、クリスに5秒、キセレフに1秒やられた。
後半戦に手ごたえを感じさせる今日のレースだった。
今までの苦しいトレーニングが、少しづつ彼を変えてきている。
他の選手にも、言えること、
「練習は嘘をつかない」
長田、新田、太田とも、
もう一度原点にかえってトレーニングに励むことだ。
結果は、必ずついてくるから。
(上腕の筋力強化に取り組む久保選手)