2009年02月07日(土)[荒井秀樹]
太田は勝てたレース。悔しさを次にぶつけてほしい
前日に続いて2位となり、連日結果を出している太田だが、今日は準優勝を喜ぶというより、優勝を逃してしまった、という印象が強い。
出場メンバーの顔ぶれを見ても、実力はトップ。
だが、決勝はゴール前で抜かれてしまい、走力面での課題が浮き彫りになった。
あと一歩のふんばりが効かない状態だ。
本人にとっても、ゴール前での逆転は悔しいだろう。体調管理を見直し、次のレース、そして来年のパラリンピックにつなげてほしい。
男子座位の部の久保が5位に入り、まずまずの走りをみせた。今大会は、今日まで出場せず、クロスカントリースキーに照準を合わせてきた。その結果を出したと言える。
レースを重ねるごとに、短距離での走り方を身につけてきており、
スタートダッシュや最後のスパートなどもリズムよくできるようになってきている。
男子立位の部の瀧上賢治の8位は大健闘だ。
大腿切断でありながら、義足を使用している世界で唯一の選手。
立位の部での出場は大きな困難が伴うが、転戦するうちに、滑りの勘所をつかみはじめている。クロスカントリースキーの経験豊富な選手なだけに、今後に期待したい。