2011年05月10日(火)[荒井秀樹]
第20回ソウル国際車いすマラソン
久保恒造は、今季IPCワールドカップ・バイアスロンで世界トップ3の力をつけたと言っていい。
ソチ・パラリンピックに向け、真に世界チャンピオンを目指すなら、どんな条件下でも勝てる実力と自信をつけたいと本人は語っている。
このシーズンオフに、今までは一人で練習をしていたレーサートレーニングから、ライバルや世界のトップクラスと競い合いながら、スピード持久力を養い、もう一段強い体力・スピード・精神力をつけたい。
そのためにも、積極的にマラソン大会やトラックレースに出場し、目標をもって取り組んでいく。
2011年、初レースになった5月8日の第20回ソウル国際車いすマラソン。
まだレーサーの本格的なトレーニングできていない中でのレースであったが、フルマラソン1時間34分31秒で12位、日本人6位の成績だった。
(スタート直前の久保選手)
本人は不満顔で、納得していないようだ。
まだ今シーズン、レーサーに乗り始めたばかりで、これで結果をだせるような「甘い話」はない。
そのことは、僕よりも、久保恒造が一番知っているだろう。
それよりも、僕が感心したのは、久保恒造の周りには、たくさんの仲間がいて、韓国の選手たちも、彼に声をかけてくれていたことだ。
(ラファエル選手(スペイン、写真中央)とチョーク安岡選手(日本、写真右)と久保恒造選手)
久保恒造、仲間達に支えられてのスポーツ人生だ。
これからが、勝負で、
誰よりも、一番多く、いい練習をして、負けない努力と勝つ強い意志を持って、次のレースで頑張りたい!