
2011年12月12日(月)[荒井秀樹]
ワールドカップ開幕戦を久保恒造、逆転で3位
2011-12シーズンの幕開け!
12月10日、ワールドカップノルウェー大会の初戦、バイアスロン・ショート(7.5km)が行われた。座位クラスに出場した久保恒造が逆転で3位入賞を果たした。
ショートレースは、2.5kmのコースを3周する。その周回ごとに射撃(5発)を行い、射撃を1発外すと、120mのペナルティーコースを多く回らなければならないレースで、走力だけではなく射撃も実力がなければ勝つことのできない競技だ。
この日の久保恒造は、1回目の射撃で5発中4発命中、1発のペナルティをもらい途中経過8位と出遅れてしまった。コース前半の上りを頑張り、タイムを縮め、2回目の射撃では満射(5発命中)し、順位を5位まで上げた。
最終周回(2.5km)でロシア、ノルウェーの障がいの軽いLW12クラスの選手と3位争いを展開し、17秒差あったタイムをゴール手前、コンマ差で逆転し表彰台を勝ち取った。
最後まで諦めずに、戦い抜いた表彰台だった。
(バイアスロン・ショート3位の久保恒造)
新田佳浩、太田渉子は、立位クラスに出場。
射撃に安定感を増した新田佳浩が、1回目の初弾タイムを9秒、2回目は8秒といいリズムで射撃を行なった。2回目最終5弾目を外してしまったのが悔やまれるが、それまで5位と健闘し、3位と秒差で争った。結果は9位だったが、課題は、「スケーティングのイメージいい走りをどこまで持続させるか」で、走法強化の課題が明確になっている。
(開幕初戦スタートの新田佳浩)
太田渉子が出場した立位女子クラスは、ロシアのアレナ、アンナ、ウクライナのアレキサンドラの世界トップ3が結婚や出産などで今季は欠場している。
強豪が不在でのレースだったが、射撃のミスや走力の課題など、苦しい展開で4位だった。
メンタル的にも鍛えることが重要で、2年後を見据えたトレーニングをしていきたい。
(バイアスロン射撃の太田渉子)
明日(11日)は、今日のレース結果のタイム差でハンティングスタートしていく。
最初にゴールしたものが優勝。と、よりわかり易く、観客からの視点が重要で、パラリンピックも大きく競技が変わっていく可能性があり、今後注目していきたい。
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