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世界の頂点をめざし、パラスポーツの裾野を広げたい!日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、日常の素顔から大会日記までをお届けします。

世界の頂点をめざし、パラスポーツの裾野を広げたい!
日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、
日常の素顔から大会日記までをお届けします。

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旭川大会 準備の舞台裏

このたびのワールドカップ旭川大会では、現地でさまざまな取り組みが行われており、大会を盛り上げています。その中から、「メダル・盾の製作」「応援グッズ製作」「大会応援ソング」についてご紹介します。

◆メダル・盾の製作

 北海道雨竜高等養護学校では、昨年末に大会組織委員会からの依頼を受け、金メダルとメダルを掛けるディスプレイ用の盾を、12月から2月初旬にかけて製作しました。授業でクロスカントリーにも取り組む同校では、生徒が製作した「積み木」を近隣の幼稚園や保育所にプレゼントしていることから、今回製作の依頼がありました。

 雨竜高等養護学校には6つの学科があり、その中でセラミック製品の製造などに取り組む生活窯業科の3年生が石狩川や忠別川をイメージしたデザインの金メダルを、木材の加工作業に取り組む木工科の3年生が盾を製作しました。

 金メダルは、デザインされた石膏型を原型として製作し、乾燥、素焼きを経て金色に発色する釉薬(ゆうやく)を塗り上げました。選手にぬくもりのあるメダルを手にしてほしいという想いから、あえて渋めの金色が出る釉薬を用い、陶器としての味わいがある仕上がりとしたそうです。盾については、触ってみたときの心地よさを大切に、表面、側面、溝部分について丁寧に研磨し、塗装しました。作業チーフである生徒が中心となり、効率的に作業を分担することで期日に間に合わせることができました。

 大会前には、荒井監督が同校を訪れ、製作の御礼と大会への決意を伝えました。

 (※銀メダルと銅メダルについては、美深高等養護学校にて製作されています。)

 

[写真]雨竜高等養護学校の皆さん
(雨竜高等養護学校の皆さん)

 

◆応援グッズの製作

 大会を楽しく盛り上げられるように、障害者クロスカントリースキー公認の応援団長「ニッポンマン」が旗振り役となり、出場する9つの国と地域のフラッグなどを製作しました。

 製作に携わったのは、大会組織委員会の監事としてスタッフの募集や大会の応援などを取りまとめている泉谷 昌洋さんをはじめとする道北地区障害者スポーツ指導者協議会や障害者スポーツ協会などのボランティアの皆さんです。初めて来日する海外選手も数多くいることから、各国の選手もホームでの大会と感じてもらえるよう、日本の「おもてなし」精神を大切に、出場国すべてのフラッグを作りました。

 製作した各国のフラッグは、大会の応援に来てくださった方々に貸し出されます。当日さまざまな国旗が入ったフラッグでの応援が会場で見られそうです。楽しみですね。

 
[写真]応援グッズを製作したボランティアの皆さん
(応援グッズを製作したボランティアの皆さん)

[写真]メダルと盾にプレートを貼り付け
(メダルと盾にプレートを貼り付け)


◆大会応援ソング

 企業、団体などのイベントを盛り上げる応援ソング、テーマソングなどの制作活動を行っている「ヒトミリリィ」さんが歌う「僕の白い世界」という楽曲が、今大会の応援ソングとして、Facebookの大会応援隊ページなどで取り上げられています。

 「僕の白い世界」は、過去にクロスカントリースキーに取り組んでいた養護学校の生徒が、スキーと出会い、社会に出て働く中で感じる想いを作詩し、「ヒトミリリィ」さんが楽曲をつけたものです。

 2年前「ヒトミリリィ」さんの路上ライブに、全国障害者スポーツ大会に出場する北海道選手団が訪れたことで交流が始まり、このたび応援歌として楽曲を提供する運びとなりました。この応援ソングは大会期間中、レース会場を中心に市内のさまざまなところで放送される予定です。

  iTunesでの配信のほか、youtubeには旭川の雪景色などの画像を交えた紹介動画が掲載されています。(ヒトミリリイで検索)

「僕の白い世界」
 作詞:あすか
 作曲:川縁清志
 歌:ヒトミリリィ