2016年03月19日(土)[アウローラ]
クラシカル30kmで9位に入った新田選手、長濱コーチのコメント
国際パラリンピック委員会(IPC)主催のノルディックスキーワールドカップ最終戦フィンランド大会5日目のクロスカントリー・クラシカル30kmで、9位に入った新田佳浩選手、長濱一年ヘッドコーチのコメントです。
■談話
▼新田 佳浩 選手
30kmクラシカルのスキーマラソンはチャンスがないレースではなかったが、前半から徐々に離される苦しいレースでした。
それでも最後までしっかりと滑りきれたのは、朝早くからワックスマンがテストを繰り返し最高の板にしてくれ、各ポイントで給水のサポートスタッフがいたからです。
ただ、やはり世界との差を考えると、技術、体力共に更なるレベルアップが必要だと感じるレースでもありました。
▼長濱 一年 ヘッドコーチ
大会4日目の今日はクロスカントリー競技、立位の部マラソン30kmクラシカル種目が行われた。この種目に新田選手が出場し世界の強豪と競いあった。
レースは参加選手一斉スタートにより午前9時10分にレースが始まった。昨日から冬型の天候に一変。気温が下がり、マイナス14℃と冷え込む厳しい中での過酷なレースとなり、寒さから体温が奪われパフォーマンスが低下し、苦戦を余儀なくされる展開となった。
また、予想以上にレースは前半からハイスピードの高速レースとなり、トップ集団のペースにうまく対応しきれず終始苦戦する展開となった。何度も前を行くトップ集団に追いつこうと中盤ペースを上げるが、中々前半の遅れを取り戻すことができず最後は9位でゴールしレースを終えることになった。
悔しさの残るレースだったが、しかし、最後までレースを諦めず、一つでも順位を上げようとする新田選手の前向きな姿勢が伝わるレース内容であり高く評価したい。
レースを通じて新たに長距離レースへの課題も見え、今後の強化も踏まえ対策を考え強化に取り組んで行きたい。