2017年01月16日(月)[荒井秀樹]
阿部友里香、無念のリタイヤ
ワールドカップ ウクライナ大会遠征中の小林卓司コーチから、現地の情報が送られてきます。
今日のレースは、クロスカントリースキーのスプリント。
当初はクラシカルの予定でしたが、急きょフリーに変更になりました。
コース整備ができない理由だと思いますが、この日に合わせてきた選手やスタッフにとっては、ひどい話です。
こんな考えられない様なお粗末な運営をしていると、いつまでたってもパラスポーツの発展はありません。
(クラシカル種目はコースに2本シュプールを入れなければならない。フリー種目はスケーティング走法なのでフラットな整備だけで済む。)
振り返れば、ソチパラリンピックでは競技役員のコース誘導の間違いがあり、それは有り得ない事件で、出来島桃子選手の金メダルが幻に終わってしまいました。
また、これだけ騒がれているドーピング問題ですが、ワールドカップ フィンランド大会ではドーピングコントロールはされていません。
「かけ声だけで終わらせてはダメだ」と、IPC国際大会の現状を問題視する選手もいます。
さて、今日のレース結果、阿部友里香選手ですが、ウクライナ選手の転倒に巻き込まれて、大きく転倒、胸を強く打って唇を切ったようです。
大事をとって、レースを途中でキャンセルしました。
(阿部友里香選手スタート)
得意のクラシカルからフリーへ種目変更、そして追突されて怪我、散々なレースでした。
大会救護医にも診てもらって、大きな怪我にはなっていないとのことですが、脳震とうや首の痛みがあり、明日のレースは大事をとってキャンセルするとのこと。
小林コーチをはじめスタッフは、とても大変かと思いますが、最後まで頑張るよう、激励のメールをしました。
残りバイアスロン3レース。
日本チームの活躍を期待しましょう。