2024年12月02日(月)[新田佳浩]
左手と毛糸の手袋
11月17日からフィンランドのSaariselkaで合宿を行っています。
昨年も同じ場所で-20℃が1週間近く続く日があったのですが、今年は最低気温が-10℃代と比較的過ごしやすい日が続いています。
ただ、-15℃近くまで下がったので、吐いた息で服は白くなるくらい寒かったです。
(フィンランドのSaariselkaの様子)
寒い中でトレーニングを行っていると最初に痛くなる箇所が左ひじから先です。
私の左肘から先は切断して血流が悪いため、夏に汗をかいていても肘先は常に冷たいくらいです。
夏は良いのですが、冬は非常に痛くて辛いことがあります。
そして寒い時に滑りながらふと思い出したことがありました。
4歳のとき、左手!?がしもやけになったことがありました。
常に左手の先が痒くなっていたとき、母親が私の左手に合わせてダークグリーンカラーの毛糸の手袋を縫ってくれました。
その当時は本当に痒くて、痒みが治まらないことが嫌で、「こんな手袋いらない‼」と言ってしまいました。
そのことを聞いていた母親からは「感謝の気持ちがない」と怒られました。
母親がどんな気持ちで縫ってくれたか、少しでも痒みを和らげてあげようとしたのか...
そのようなことを急に思い出してしまいました。
両親、そして家族の愛情の大切さを改めて考える機会でもありました。
さて、自分自身は子供たちに大人になったときに「こんなことをしてくれていたなぁ」と思ってもらえることができているだろうか...なんてことを思いながらトレーニングを行っています。