2007年02月10日(土)[新田佳浩]
「奇跡体験!アンビリバボー」放映、感謝の気持ち
「奇跡体験!アンビリバボー」(フジテレビ)に、「片腕のアスリート じいちゃんに捧ぐ金メダル」のテーマで出演させていただき、2007年2月8日、放映が行われました。放映後、家族をはじめ、知人の方、視聴者の方からも感想をいただき、反響に驚きました。
僕が、今までスキーを続けることができたのは、家族の理解があったからだと思います。また、生活のなかで、いろんなことを教えてくれた方や、スキーを教えてくれた方がいて、いろんな方に支えられて、今の僕があると思います。自分にとっては、いろんな方に支えられていることを再認識できて、そういったことを見直す機会にもなり、いい機会だったと思っています。今は、支えてくれた人に、感謝したいという気持ちが強いです。
看護士になる夢を持っていた方で、怪我をし、障害を持って、夢をあきらめていたという方からも感想をいただきました。番組を見て、「夢をあきらめてはいけない、またあきらめずにやっていこう」と思ったということを、メールで書いてくれました。自分が何かを与えることができるかはわからないですけど、自分の夢や希望、僕はよく目標というんですけど、目標を持って進めば、みんな賛同してくれると思うので、夢や目標を持って、がんばっていってほしいな、と思いました。同じ障害ではないですけど、何でもこつこつ、自分のできる可能性を信じてやってもらいたい。
おじいちゃんにも、VTRではあったんですけど、自分の気持ちも伝えることができて、家族からは、「おじいちゃんとしては、楽になったんじゃないかな。ほんとに、いろんな人に支えられているんだから、感謝の気持ちだけは忘れないように。」と、言われました。
これからの活動のなかで、障害者スポーツを広めていきたいと思っています。障害を持っていてもスキーができるということを、ほんとにみんなに知ってもらいたい。それによって、パラリンピックを知ってもらう機会にもなりますし、障害があるからといって、あれもこれもできないんではなくて、可能性をひきだすことができる環境づくりがしたいと思っています。
3月には、障害のある子供とそのご家族の方を対象にしたシットスキーの体験教室を行います。
自分が具体的に実施できることは少ないかもしれないけれど、自分がスキーで活躍することによって、見ている方が、「がんばろう」という気持ちを持ったり、希望や、夢に向かうためのヒントとなることができたら、と思っています。
今、北海道の大滝で合宿中で、大滝の合宿は2月10日までです。2月11日は、札幌国際スキーマラソンに出場します。
まだ、2010年のパラリンピック、バンクーバー大会まで、時間が長いですけど、皆さんの応援があって、自分はスキーを続けていられるので、これからも応援をよろしくお願いします。
2007年2月9日 新田佳浩