2009年03月15日(日)[日立ソリューションズ チームアウローラ]
2008-2009年シーズン総括 選手・監督の談話
シーズン終了にあたって各選手の談話が届きました。
成績表示の凡例:
年間総合=IPC年間総合ランキング順位
CC=クロスカントリースキー
BT=バイアスロン
今季最高=IPC主催の世界選手権、ワールドカップにおける今季最高順位
■男子
▼立位の部
◎新田佳浩
年間総合/CC2位/BT17位 今季最高/W杯第1戦CC20kmクラシカル優勝
今季は、来年のバンクーバー・パラリンピックの開催月である3月にピークをもっていけるように調整してきたので、それがある程度うまくできたかなと思っています。
結果として年間総合で2位に入ることができ、とてもうれしく思っています。
来季に向けては、クラシカルの技術には自信があるのでこれを伸ばしつつ、スケーティング(フリー)でも勝てる力をつけていきたいです。
パラリンピックで使用されるコースは、複雑で高低差も激しいなので、ラスト数キロでの競り合いで勝っていくだけの力が必要です。
疲れてきたときにギアを入れ替えられるような心肺機能を高めていきたいと思っています。
◎佐藤圭一
年間総合 CC17位/BT13位 今季最高/W杯第3戦BT7.5km7位
W杯第3戦のバイアスロン7.5kmで7位に入ることができ、今季で一番納得のいく滑りができました。荒井監督や日本チーム、Waxコーチのサポートがあったからです。
この日本チームの一員として滑ることができ、感謝しています。
転戦中は、自分の滑りができずに苦しい日々が続いていたので、お天道さんはちゃん見ていてくれるんだなあと思いました。
課題はたくさんありますが、来季はパラリンピックにピークをもっていくためにしっかり調整していかなければいけないと思っています。
競技面ではとくに、バイアスロンとリレーで担当することになると思うフリーに力を入れていきたいと思います。
▼座位の部
◎長田弘幸
年間総合/CC24位、BT8位 今季最高/W杯第1戦BTパシュート7位
今季は全力を尽くしたシーズンだったと思います。
順位にはつながりませんでしたが、今、自分が持っている力はすべて出し、悔いなく終わることができました。
バイアスロンに特化して臨んだシーズンでしたが、転戦していくうちに射撃も安定してきて、第3戦12.5kmでは射撃では満射で9位に入ることができました。
ロシアやウクライナの強豪のいる中での結果なので、よいイメージで今季を終了できたと思っています。
■女子
▼立位の部
◎太田渉子
年間総合/CC8位、BT2位 今季最高/W杯第1戦BTパシュート優勝
不満の残るシーズンでした。でも、よい結果より悪い結果の方が次につながります。今季の悔しさは来シーズンに結果を出すことで晴らしたいと思います。
課題はたくさんありますが、とくにカナダ(W杯第2戦、第3戦に出場)に来てから感じたことの一つに、疲れがとれない、ということがあります。今季は世界選手権があり、W杯の3戦を含め4レース続けて出場しても大丈夫だと思っていましたが、調整がうまくいきませんでした。
2006年にフィンランドに留学してから順調にきていて、滑りの部分には自信を持っていたのですが、今季はその面でライバルたちに差をつけられてしまったと思っています。
これは気持ちの油断からくるもの。これからのトレーニングでは、もっと基本的なことをしっかり見つめ直す必要があると感じています。
バイアスロンでは年間総合2位に入ることができました。
日本でいつも応援してくださっている方がいるので、この結果もうれしいものになります。
今季もありがとうございました。
◎出来島桃子
年間総合/CC9位、BT6位 今季最高/W杯第1戦BT7.5km4位
できることは全部やりました。
日本チームやいつも支えてくださっているみなさんのサポートのおかげです。シーズンに入ったばかりの頃は、パラリンピックの出場基準を満たすためにとにかく一生懸命滑っていました。
シーズンも終盤になってくると、コーチたちに言われたことをやってみる余裕が出てきました。
来季に向けては、いろんな反省をしてしっかり考えて練習したいと思っています。