
2010年02月05日(金)[荒井秀樹]
明日以降も攻めのレースを
新田佳浩が今季W杯で初優勝した。
今日のコースは上り下りばかりで平地がほとんどない、新田が得意とする設定。
レース前、インコースをとり攻めていこうと話していたが、その通りの展開にすることができた。これまでクラシカルではW杯で2度優勝しているが、いずれも長距離(20km)だった。今日はスプリント。タイムではなく順位を争うこのレースで勝てたことは収穫だ。
(決勝戦 トップで坂をダブルポールで登りゴールへ向かう新田佳浩)
新田とは対照的に、ももから下の義足を使用する瀧上賢治(JAF愛知)にとって、アップダウンのきつい今日のようなコースは厳しい展開となる。準々決勝まで進み、9位とヒトケタ台に入ったが、上位入賞はならなかった。
女子で唯一出場した鹿沼由理恵(DHLジャパン)は5位に入り、健闘した。レースを重ねるごとに成長しており、本人も手応えを感じているようだ。
今大会はロシアなど強豪も参加しているパラリンピック前の最後のW杯。
それだけに新田の優勝は大きな意味を持つ。この勢いで明日以降も攻めのレースをしたいと思う。