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世界の頂点をめざし、パラスポーツの裾野を広げたい!日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、日常の素顔から大会日記までをお届けします。

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収穫あった!スキーセミナー by ロビン・マッキーバー

例年行っているゴールデンウィークの残雪合宿ですが、今回は国内強化事業の一環としてカナダのパラリンピックチームのヘッドコーチでもあるロビン・マッキーバー氏によるスキーセミナーを行いました。


ロビン氏に言われたことは、クラシカルは問題ない。だから今回は新田のスケーティングテクニックのイメージを変えるということでした。


まずロビン氏が行ったことがノンストックでどのテクニックが進むか?ということでした。


[写真]新田佳浩選手、ロビン・マッキーバー氏のスキーセミナーにてスケーティングのトレーニング
(残雪合宿のトレーニングの様子)


スケーティングの基本的なテクニックは、上半身の力を使って平地や若干の登りなどで使うスーパースケーティング。そしてスーパースケーティングと同じような場面で使用するラピットスケーティング。最後に急斜面で使用するクイックスケーティングの3つです。


最近は、スーパースケーティングを使うことが多いのですが、ノンストックで3つのテクニックを行うと1番進むのは、ラピットスケーティング。


ここで言いたかったことは、両腕で力を使えるからスーパースケーティングは有効であり、ストック1本で滑る場合は体重移動で意識して滑ることのできるラピットスケーティング、クイックスケーティングを中心にしたほうが良いのではないかということでした。


それだけで自分の意識していたことが変わったのですが、テクニックはさらに違っていました。


それはキックして推進する考え方から腕のスイングで推進力を生むという考え方でした。


ロビン氏が言い続けていたポイントは、このような感じです。


ラピットスケーティングのポイント。
■押し切った腕を膝の下を通すように意識する。これは下半身のタメを意識するため。
■すばやく手を前に持ってきて、スキーに乗る。
■膝は曲げないように意識する。


クイックスケーティングのポイント。
■ポールを押した腕をすばやく手首を使って前に持ってくる。そのとき意識することはキックを意識しない。
■中臀筋で左右の壁に身体をぶつけることを意識しながら登る。


今までのスケーティングとは力を入れるポイントもタイミングも全く違っていたため、正直最初は戸惑ってしまいましたが、終盤には少しずつできるようになってきた実感はあります。


ただ意識してできているうちはまだ、習得という段階まで入っていません。レースで学んだテクニックを発揮できてこそ今回の合宿の収穫だと思います。


そこまでの道のりはまだまだ長いですが、今シーズンの目標と目的がはっきりしたことは非常に良いことでした。


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