
2016年12月12日(月)[荒井秀樹]
独自のタイムランチャー
パラノルディックスキー日本チームは他の国のチームにはない、バイアスロン ロングレースでのタイムチェック計算ソフトを持っています。
松本に本社がある株式会社アドヴァンスト・インフォメーション・デザイン(AID)で2002年に開発され、当時、世界でも唯一のパラリンピック用のタイムチェック計算ソフトでした。
新田佳浩選手が金メダルを獲得したパラリンピック バンクーバー大会のレースでも、このタイムランチャーのお陰でレースの状況を選手に伝えることができました。
何回かバージョンアップしていますが、今なお健在で、特にバイアスロン ロングのペナルティ1分加算の機能は大変便利です。
▼株式会社AIDのタイムランチャー紹介ページ
http://www.a-i-d.co.jp/aid/paralympics/index.shtml
(タイムランチャー班)
今日のレースは、そのバイアスロン ロングレース。
今ではインディビデュアル(個人)と呼ばれています。
日本チームからは4選手エントリーしました。
立位の阿部友里香選手、出来島桃子選手(新発田市役所)、佐藤圭一選手(エイベックス・グループ・ホールディングス)、星澤克選手(立命館慶祥高等学校)です。
20発の射撃で、ミス1発ごとに1分が走力タイムに加算されます。
優勝者を見てみると、立位のエリック選手(ノルウェー)はノーミスの満射。女子ブラインドのオクサナ選手(ウクライナ)、男子ブラインドのユーリ選手(ウクライナ)も満射。シットスキーの男子、ターレス選手(ウクライナ)、女子のアーニャ選手(ドイツ)も満射です。
このレースでは、いかに満射が取れるかが金メダルの条件だと言っても過言ではないでしょう。
(射撃のリザルトはボードに記入されます)
日本選手は、阿部選手がミス4、出来島選手がミス5、佐藤選手がミス8、星澤選手がミス5と大きく崩れています。
「射撃の上手い日本」と言われてきたので、復活に向けて、チーム作りや環境強化など進めていきたいと考えています。
(阿部選手の射撃4回目)