2023年03月03日(金)[アウローラ]
ワールドカップアメリカ大会で戦う川除選手、新田選手、長濱監督からのコメントをご紹介
国際スキー連盟(FIS)主催のワールドカップアメリカ大会で戦っている川除選手、新田選手、長濱監督からのコメントを紹介します。
初日のスプリント・クラシカルでは川除選手2位、新田選手が3位の表彰台、2日目の5kmフリーで川除選手は見事優勝、新田選手は7位に入りました。
■談話
▼川除大輝 選手
3月1日からワールドカップ最終戦に参加しています。3戦参加のうちの2戦が終わりました。結果はスプリントクラシカル2位、5キロフリーが1位でした。
スプリントクラシカルでは、難しい雪質でグリップ調整をするのが大変でしたが、ワックスマンに一番良い板を仕上げて頂いたお陰で2位に入ることができました。
5キロフリーでも滑る板を作っていただき、実力以上の力を発揮することができ、優勝することができました。
今回の大会は少人数で臨んでいる中でこれだけの結果を出せていることは、改めてチームスタッフに感謝したいです。
(川除選手の走り)
(スタートする川除選手)
▼新田佳浩 選手
今シーズンの総合ランキングで上位を目指すべく訪れたソルトレイクは、2002年にパラリンピックが行われメダルを獲得した思い出のある地でもあります。
初日に行われたスプリントクラシカルでは、予選が降雪がある条件で、決勝は日差しがあり気温が急上昇するという難しい条件ではありましたが、ワックススタッフ、そしてチームサポートのおかげでなんとか表彰台に入ることができたことは嬉しく思います。
そして翌日に行われた5kmフリーでは、前半から積極的に行ったものの、途中から思い通りの滑りができなかったことはやはり実力不足です。
ただ、選手、スタッフを含めて少人数で遠征に来たのは、年間総合ランキングでトップ3に入るためです。
次のレースは8日の20kmフリーです。マススタートという新たなレース展開の中で自分自身がどこまでできるかにチャレンジするためにも、残りの期間をしっかり調整したいと思います。
引き続き、応援をよろしくお願いします。
(スタートする新田選手)
▼長濱 一年
3月1日よりパラワールドカップ最終戦アメリカ(Soldier Hollow)大会が開幕し、日本はクロスカントリー競技のみに出場し、立位男子の川除と新田の2名を派遣し挑んでいる。
今回は現地入り後、調整に費やす時間もないままレースに臨まなくてはいけない条件下ではあったが昨日行われた初戦スプリント・クラシカル種目で見事、川除が2位、新田が3位と今季3度目のダブル表彰台を勝ち取ることができた。予選は雪の降る悪天候、決勝では雪が止み一気に気温が上昇し雪質も変わるコース条件の中で、両選手の勝負所のポイントやピッチ走法への素早い切り返しタイミングなど、優れていたことが競り合いに勝てた要因であったとレース内容を評価している。
また、本日2戦目、昨日より天候にも恵まれる中で5kmフリー種目が行われ、川除が激戦を見事制し、今季2度目の優勝を果たした。前半からトップを3選手が秒差で争う展開で残り1kmでスパートをかけた川除の判断と、得意の上りを利用しピッチ走法で一気に駆け上がるスケーティングが冴え、素晴らしいレース展開を披露してくれた。
今大会はWaxチーフ不在のためマテリアル部分のサポートが大変ではあるが、日本出発前にWaxチーフと念入りな打ち合わせを済ませ、遠隔でのアドバイスも頂きながら瞬時の変化に対応している。
残り1戦は3月8日に行われ、幾分余裕ができるため、ここまでの2戦の疲労を取りつつ、ラストレースに備えコンディションを万全に整え頑張りたい。引き続き皆様からの温かい声援をよろしくお願い致します。
(激闘を制して満面の笑みのアウローラメンバー)