2006年11月29日(水)[井口深雪(旧姓小林)]
Q:ガイドの方の黄色いゼッケンは見えますか?
黄色い点字ブロックが見えるように、普段は黄色いゼッケンは見えます。でも、トリノパラリンピックでは、ガイドの方の黄色いゼッケンを見ることができずに走っていました。ε=ε=ε=ε="φ(*゚ー゚)φ" (理由は後ほど!)
道路にある黄色い点字ブロックは、視覚障害者の方でも、光を感じることのできる人や弱視の場合は、うっすら見えるんですね。私も普段は点字ブロックの黄色を頼りに歩いています。黄色は見やすいんですね。
クロスカントリースキーの視覚障害(ブラインド)のレースには、3つのクラスがあります。B1、B2、B3と呼ばれる3つのクラスです。全く見えない人(B1)、ほんの少し影が見えるくらいから少し色が見えている人(B2)、それから、弱視と言って、もう少し視力が良く、普通の人ほどは見えないけれど少し見えている人(B3)のクラスに分かれています。
私のように、少し光を感じる場合もB1のクラスになりますが、その場合は、全く見えない人と条件を平等にするため、光を感じないように、完全に光をシャットアウトするゴーグルをかけます。
長野やソルトレイクシティーのパラリンピックでは、B2のクラスで出場していたので、ガイドの方の黄色いゼッケンがうっすら見えていました。ガイドの影を追ったり、黄色いゼッケンを見たりしていたのですが、トリノパラリンピックの時には、視力が落ちてしまったので、B1のクラスで出場しました。
そのため、トリノパラリンピックでは、ゴーグルをかけ、ガイドの方のつけるゼッケンの黄色を見ることはできず、ガイドの方の声などを頼りに走っていたのです。ε=ε=(*~▽~)
↑左がガイド。黄色いゼッケンをつけています。