2008年08月21日(木)[荒井秀樹]
テクニックを身体で覚えること
この夏の期間にスキーテクニックを見直し、身体に覚えこませることが、この後のトレーニングに大変有効で、
パラリンピックのメダル、世界ランキングチャンピオンなどの成果を上げてきた井口深雪選手や太田渉子選手の結果をみれば、一目瞭然だ。
ここニュージーランドの天候も安定し、晴れの日が続いている。
シットスキーの久保選手は、中央大学の鉢蝋(はちろう)選手に引っ張ってもらい、150分走を行っている。
車椅子マラソン時代は、90分以上の持久走の経験はあまりなく、
久保は、「身体がガチガチです・・・」と嬉しい悲鳴を上げた。
「でも長田さんは、全然筋肉痛などないと聞いて、早く僕もそうなりたいです!」
上半身へのストレスや筋肉痛。それを乗り越えようと久保も必死だ。
新田選手は新しいシューズとビンディングもテストし、
自分の能力や技術を発揮できるものへと挑戦している。
やっといい感触を得たようだ。
持久走の最後は、長い登りをトップスピードでのインターバルを入れている。
一つ一つのテクニックを再確認しながら、身体で記憶し、イメージしていくトレーニングは、本当に欠かせない。
北京オリンピックで熱戦を繰り広げる選手たち。
彼らも、日々、黙々とトレーニングをしてきたにちがいない。
ニュージー合宿も後半戦。
オリンピック、パラリンピックをめざす選手たちの心は、
万国共通なのだと確信した。