
2009年08月13日(木)[荒井秀樹]
雨のインターバルトレーニング 太田渉子に檄が飛ぶ!
11日、太田渉子と出来島桃子選手がインターバルトレーニングの日だ。
朝起きて、ビックリ!
なんと大雨だ。
(雨の中でのスピード練習)
(雨のレースもある。どんな条件でも頑張れる精神力を!)
しかし、予定通り実施。雨の日のレースだってあるのだから。
雨の日のスキーが好きじゃない太田渉子も、気持ちを切り替えて、出来島選手と一緒にスケーティング200mだら登り10本を行った。
全日本のチーフコーチ小林卓司先生(北海道倶知安高校)がタイム計測。
「15本やりたいが、きっちり10本。いいか~、タイムを落とさないように最後まで頑張るんだぞ」と気合いを入れてスタートした。
インターバルは2分30秒だ。
(太田渉子の課題、スピード持久力だ)
(雨の中、タイムを計ってくれる小林卓司コーチ)
今回の課題は、10本のタイム、最高と最低タイムの差を少なくとも一桁の%に抑えること。
出来島選手は8%で、なんとか食い下がった。
太田渉子は、20%も開きがあり、スピードの持久力の低さが出た結果だった。
小林コーチや僕や、出来島選手からも檄が飛ぶ。
なんとしても、5%以内を目指して、持久力・回復力をつけたい。
タイムを数値化し、具体的なデーターで示して、
選手の強みと弱みを見つけて議論できるようにしている。
太田渉子の課題でもある、このスピード持久を身につけることが、
バイアスロン競技のパシュートやクロスカントリーのスプリントを競う上でも絶対の条件だ。
(ゴールして倒れこむ二人、自分に勝つことの大切さ。)
小林先生は夜のミーティングで、
「自分に勝てなくて、なんで他人に勝とうなんて思えるんだ」と二人に話す。
太田渉子も、次回のインターバルトレーニングでは、後半、タイムを落とさない、
出来島選手に負けない、そんな強い精神力で臨むことを誓った。
悪天候が続く毎日。
コーチや選手らの掛け声がこだまする。
練習が終わる午後6時。
つらかった練習も、チームメイトのおかげで、笑顔が絶えない。
泣き笑いが続くニュージーランド合宿。
バンクーバーパラリンピックまで、あと210日。
ここが本当に勝負だ。
(練習終了後、太田渉子選手と出来島桃子選手)
(今回の合宿では同室。太田渉子のお姉さん役でもある出来島桃子選手)