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世界の頂点をめざし、パラスポーツの裾野を広げたい!日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、日常の素顔から大会日記までをお届けします。

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日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、
日常の素顔から大会日記までをお届けします。

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久保、シットスキーで日本人初優勝

バイアスロン・パシュートレース。
久保恒造が、ロシアのイレク選手、ノルウェーのラーセン選手ら強豪を振り切り、見事初優勝を飾った。
IPCワールドカップ・バイアスロン競技シットスキーの部では、長い歴史の中で、日本人初の優勝だ。
この日の久保恒造選手は、射撃タイム25秒と安定した射撃で、予選、決勝とも満射(20発中20発命中)というパーフェクトな射撃で、会場から歓声があがった。
「久保、満射!」のコーチの無線に、応援に駆け付けた選手やコーチたち総出で応援した。


ここまでバイアスロンの射撃技術が向上した大きな理由は、網走市での射撃トレーニングが大きい。
法律の規制などで、海外に行かないと出来なかったバイアスロン練習。
「国内でできるなんて、夢のようだ。」と話す久保恒造。
車いす選手が、シットスキーと射撃を同時にトレーニングできる網走射撃場
バイアスロンの豊富なトレーニングが可能になった。
これも網走市射撃協会の荒井会長はじめ網走市の皆さんのボランティアのお陰だ。
射撃場周辺にクロスカントリーコースを整備していただいたり、使えなくなった卓球台を利用してスロープも完成した。
練習日には、必ず、荒井会長が管理者として立ち会っていただき、市のスポーツ課の皆さんが、休日、平日に関係なく、朝早くから準備をして下さった。
パラリンピック選手たちを支えてくださる網走市に、本当に感謝だ。


予選は、900mのスプリントコースを3周し、1周ごとに射撃(5発)を行う。
伏せ撃ちで10m先の的、1.5cmをエアライフルで撃ち抜く。
射撃を外すと、ペナルティー20秒がタイムに加算される。
動と静のスリリングなレースが展開された。


この日の久保恒造は、走りだけでも3番に入る快走をみせた。
イレク選手に11秒、ラーセン選手に3秒差だった。
射撃成績は、ペナルティー0。予選1位で決勝へ進んだ。


決勝は、予選順位でスタートし、久保選手は逃げるレース展開。
もちろん、1番でゴールすれば優勝だ。


決勝の射撃ペナルティーは予選と違い、1回外すと80mの周回コースを回らないといけない。
1周20秒以上かかってしまう。
座位が安定している切断等の選手たちが、猛烈な勢いで、後ろから追ってくる。


ここでも久保選手は、落ち着いて満射!!
20発中20発命中の100%の射撃を行った。
仕事も辞めボランティアで専念していただいている阿部由香里コーチの苦労が報われた一瞬だった。
コーチが、トップでゴールに向かう久保選手の背中を見つめ、万感の思いだったに違いない。


[写真]シットスキーバイアスロン、日本人初の快挙
(シットスキーバイアスロン、日本人初の快挙)


[写真]IPCクロスカントリーTD委員長から記念品を贈られる
(IPCクロスカントリーTD委員長から記念品を贈られる)


[写真]初めてイレク選手より上に立つ
(初めてイレク選手より上に立つ)


[写真]レース前に照準を合わせる
(レース前に照準を合わせる)


[写真]ラストスパートする久保選手
(ラストスパートする久保選手)


[写真]美幌町同郷の阿部コーチに感謝する久保恒造
(美幌町同郷の阿部コーチに感謝する久保恒造)


[写真]初優勝を祝う
(初優勝を祝う)


[写真]日本チーム総務の勝呂陽一が選手をサポートする
(日本チーム総務の勝呂陽一が選手をサポートする)


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