2011年03月04日(金)[新田佳浩]
ワールドカップ総合ランキング
スウェーデンからドイツまでの出来事を少し紹介したいと思います。
【スウェーデン大会】
2月16日 クラシカルロング 2位
2月19日 フリースプリント 8位
フリースプリントでは、狭いコースレイアウトだったため、コース取りやポジションが非常に大変でした。
予選で焦って転倒。準々決勝でも転倒。安全に滑ろうとした準決勝では、敗退とスプリントの難しさを改めて痛感したレースでもありました。
【ドイツ大会】
2月22日 フリーパシュート 8位
2月25日 バイアスロンパシュート 2位
2月26日 フリーロング 15位
スウェーデンからドイツに移動して行われたフリーパシュート。
パシュート競技は、予選(3.75km)のタイム差で決勝(7.5km)が行われ、ゴールした順が結果となります。予選9位で通過し、8位グループを4人で争い残り1km。
(集団で滑る新田)
ゴール直前ですべての選手を抜いて何とか8位に入ることができました。
(ドイツでのレースの様子)
バイアスロンパシュートは、2発の射撃ミスがあったが予選を6位で通過。
決勝では、ミスのない射撃で順位を4つ上げて2位になりました。
バイアスロンでの表彰台は3年ぶりだったのですが、射撃ミスの大きさを改めて感じるレースでもありました。
そしてワールドカップ最後のレースは、フリーロングでした。
スタートこそ順調だったのですが、徐々に順位を下げてしまい15位でゴール。
ただ、ワールドカップ年間総合ランキングでは、3位になんとかなることができました。
(年間総合ランキング3位のトロフィー)
思えば今シーズンは、バンクーバーで金メダルを獲得してから「何を目標に。何のために。」そんなことを自問自答しながら日々が過ぎていきました。
そのような状況ではトレーニングをやっていても、一向に目標意識、モチベーションが上がってきませんでした。
ただ、バンクーバーでの金メダル獲得を契機に『次世代、ジュニア選手の環境作りをしなければならない。』、という想いがより強くなりました。そして『我が子の誕生』があり少しずつ前向きにトレーニングに取り組むことができるようになってきました。
シーズン当初の旭岳では、持久走やスピードトレーニングを行っていても、スキーのキレも身体の軽さもない状況でしたが、トレーニングを重ねていくうちに徐々に感覚を取り戻せていきました。
そんな中で、ワールドカップ第1戦のクラシカルパシュートで優勝することが今シーズンのターニングポイントだったように思います。
それは、不安を少し取り除くことができたからです。
優勝がなければ、まだ不安を感じたままだったかもしれません。(今も不安がないわけではありませんが・・・)
今思えばあっという間に終わったワールドカップ。
収穫もありましたが、様々な課題も見つかりました。ただ、今シーズンはまだ終わったわけではありません。
4月にロシアで世界選手権が行われます。ワールドカップの収穫と課題を、少しでも良い結果に繋げられるようにこれからも頑張りたいと思います。