2011年04月14日(木)[新田佳浩]
世界選手権から感じるロシアチームの強さ
バンクーバーでも38個のメダルを獲得したロシアチームですが、4月2日から行われた世界選手権では、48個のメダルを獲得しました。
地元で開催される2014年のソチ・パラリンピックに向けて、バンクーバーで活躍した選手の強化が進んだだけでなく、ジュニア選手の育成ができているからこそ、これだけのメダルを獲得できたのだと思います。
今シーズン、ロシアチームはジュニア選手をワールドカップに連れてきていました。
日常生活からジュニア選手は、パラリンピックでも入賞するようなシニア選手と一緒に食事し、トレーニングを行うことで、競技に対する姿勢を感じることができます。
それだけでなくジュニア選手はシニア選手の後ろを滑ることで、ストックワーク、スキーの運び方を自然と学ぶことができ、シニア選手も技術的なことを教えるためにも、自分のフォームを見直す機会にもなる。
そのようにジュニア選手とシニア選手の関係が上手くかみ合って、良い刺激を与え合うことでチームが強くなっていく。
その結果が今回のメダル数に現れていると思います。
そんなロシアチームに勝つためにも、オフシーズンは課題をしっかり認識して、課題克服に向けての強化をしっかり考えなければならないと、改めて感じています。
(W杯総合ランキング3位以内の選手たち)