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世界の頂点をめざし、パラスポーツの裾野を広げたい!日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、日常の素顔から大会日記までをお届けします。

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スキー用具の規制について

とあることから、大会で使用するスキー用具のルールについて調べることになりました。


2月のジャパンパラリンピックのあと、IPCノルディック委員長のハンスピーター氏のルールセミナーがあったのですが、正直知らないことだらけでした。


例えば、ゴール前200mはコースが選択できるように幅を広くしているのですが、前に選手がいない限り、コースを変更してはいけないと思っていました。


そして変更した場合は、失格になる。と・・・


FISのルールでは、絶対に変更してはいけないわけではないそうで、状況によって判断されるようです。


日本語と英語のニュアンスの違いなどもあり認識の違いもありますが、情報が上手く伝わらないというのが、日本スキー界の難しさでもあると思います。


今回道具のルールを調べたときに、改めてルールを知らないということに気づかされました。


スキーやポールなどの道具にもルールがあるのですが、スキーの長さの規制は・・・?というと。


選手に聞くとすぐに答えが出ないと思います。(ちゃんと知っている方には申し訳ありません。)


恥ずかしながら私は少し間違った認識をしていました。


スキーの長さは自分の身長より10cm低い長さまで、上限は設けていないようです。
(FISルールブックSPECIFICATIONS FOR COMPETITION EQUIPMENT AND COMMERCIAL MARKINGSより)


ポールの長さも規制されています。


身長より長いポール、お尻の下程度の長さは、禁止されているようです。
(FISルールブックSPECIFICATIONS FOR COMPETITION EQUIPMENT AND COMMERCIAL MARKINGSより)


FISルールブック競技用具について
URL:http://www.fis-ski.com/data/document/edition-2011-12.pdf


選手として競技パフォーマンスを上げることはもちろん必要なことですが、ルールを理解することも安全に競技をするうえで必要なことだと思います。


ちなみにスキー板は、理論上では雪面に接する面積が増えるため長いほうが良いのですが、操作性や硬さなども関係するため実際に乗ってみないとわからないのがスキーの難しさです。


[写真]スキー板
(スキー板)


まだまだ学ぶことが多いと感じる機会でもありました。


ソチまで651日。


自分ならできる。


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