2012年09月06日(木)[新田佳浩]
パラリンピックと道具の問題
ロンドンオリンピックにも出場し、世界的に注目を集めた南アフリカ代表のオスカー・ピストリウス選手が200mで負けるという波乱が起きました。
このニュースを知ったとき、正直驚いた反面、それだけ各国の選手の競技力が向上していると思っていたのですが・・・
単純ではない様で、義足のブレードの長さが問題になっていました。
障害者スポーツと道具はまだまだわからないことばかりです。
義足のブレード部分の反発性による優位性・・・
非常に難しい問題だと思います。
パラリンピックのクロスカントリー競技でも、2003年からメダルの価値を高めるために障害のクラスを3つにしています。
そのことでメダルの価値は高まりましたが、コースのレイアウトや種目などによってかなりの有利不利が出るという不平等感も生んでしまったように思います。
同じ障害のカテゴリーに属していても、レースではストックを1本しか使わなくても練習では2本のストック使ってトレーニングをしているような選手もいます。
そのことに対して全然不満がないといえばウソになりますが、少なくともある一定のルールで決められた範囲で行うパラリンピックでは仕方ないことだと思っています。
もちろんそのような問題を少しずつ改善していかなければならないと思いますが・・・
だから私はこのように考えています。
「どんな状況でも勝てる。そんな選手になればいいんじゃないの!?」
と思ってかれこれ10年・・・
なかなかそのような選手にはなれませんが、選手でいる限り常に高い目標を持ち続けたいと思います。
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