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世界の頂点をめざし、パラスポーツの裾野を広げたい!日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、日常の素顔から大会日記までをお届けします。

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日立ソリューションズ「チームAUROEA(アウローラ)」の選手・監督が、
日常の素顔から大会日記までをお届けします。

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パラリンピック選手を支えるエンジニア

北京パラリンピックが、もうすぐ開幕する。
オリンピックに負けない熱戦が繰り広げられるだろう。

そんな選手を用具面からサポートする人たちが沢山いる。
30日の土曜日、久保恒造選手のシットスキー開発を依頼しているOX社(オーエックスエンジニア)を訪れた。

[写真]車椅子をかたどったモニュメント
(車椅子をかたどった素敵なモニュメント)

[写真]OX社外観
(店内には、いろんなスポーツ用車椅子が展示してある)

OX社は、車椅子スポーツのマラソン・レーサーや車椅子バスケ、車椅子テニスなど沢山のスポーツ用車椅子を開発している。

そして長野パラリンピックからシットスキーを開発・製作してきたのもOX社だ。
日本の第1人者である飯星龍一さんが、直接、久保選手のシットを担当してくれている。

その障害や体型、選手の能力にも合わせて作るスポーツ用車椅子は、天下一品で、もちろん選手からの信頼も厚い。

[写真]飯星氏

この日も、クリスモデルの改良型シットスキーの打合せだった。
腰の高さ、膝の位置、踵の高さ、前傾の角度など、一つ一つパソコンを使い決めていく。

ニュージーランドの合宿期間中、クリス選手の協力も得て、クリスモデルの分析を行った。
インカレで活躍する中大スキー部の鉢蝋(はちろう)選手や新田佳浩選手も加わり、クリスモデルの試乗、計測と計量、重心バランスポイントの調査などを実施した。

[写真]クリスのシットスキーを研究中
(クリスのシットスキーを研究中)

その分析・研究結果が、飯星さんの手によって形になろうとしている。
そしてクリスモデル1号が完成する9月にフィンランドのボッカティにあるスキートンネルで、試走テストを行う予定だ。

久保選手が考案したレーサーモデル、そしてクリスモデル。
フィンランドでのテスト結果が待ち遠しい。

僕も飯星さんも、もちろん恒造も、
完成間近のシットを見つめながら、
「表彰台に上がる久保選手の姿を」描いていたに違いない。

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