2014年03月31日(月)[アウローラ]
日立ソリューションズスキー部のシーズン報告会
3月28日、日立ソリューションズスキー部のシーズン報告会が行われました。
ワールドカップからパラリンピックにかけて1年のシーズンを戦ってきた選手、監督を迎え、社員をはじめとする後援会員ら約250名が盛んな声援で選手らを労いました。
選手たちも、会場の暖かい雰囲気に交流の機会を楽しんでいました。
(日立ソリューションズスキー部報告会)
(銅メダルを獲得した久保恒造選手)
今シーズン、ソチパラリンピックでは久保選手の銅メダル獲得をはじめ、新田選手、太田選手、阿部選手ともに入賞を果たしました。
また、ワールドカップでは、新田選手はクロスカントリーで3位2回、久保選手はバイアスロンで2位3回、太田選手はクロスカントリーで2位2回、阿部選手も7位入賞を果たすなど、素晴らしい成績でシーズンを終えることができました。
長田選手兼コーチはNHK、及びスカパーで、障害者ノルディックスキーの第一人者としてソチパラリンピックの解説者を務めました。
(報告会で今シーズンの戦績を紹介)
まず、スキー部後援会長、日立ソリューションズの佐久間社長より、ソチパラリンピック現地で久保選手のメダル獲得の瞬間に立ち会えた感動、各選手のレースでの素晴らしいパフォーマンスをお伝えいただきました。
また、現場でのスタッフのサポートやタイムランチャーの重要性を目の当たりにされ、一層の協力をしていこうと、力強いお言葉をいただきました。
(スキー部後援会長、日立ソリューションズ 佐久間社長)
次に、後援会副会長、日立ソリューションズ労働組合の江角執行委員長から、「悔しくても後悔はない」、という新田選手の言葉に、応援した甲斐のある嬉しい言葉で、後援会のみんなで継続して応援していこうと、呼びかけられました。
(後援会副会長、日立ソリューションズ労働組合の江角執行委員長)
また、来賓として久保選手の故郷で今もトレーニングの拠点としている美幌町から染谷副町長が、続いて、当社の地元、青物横丁商店街振興会の堀江理事長がお越しくださいました。
(北海道美幌町の染谷副町長)
(青物横丁商店街振興会の堀江理事長)
次に選手、監督の一人一人から、応援いただいた皆さんに報告と感謝の言葉がありましたので、紹介いたします。
◎新田佳浩選手
ソチからは悔しい思いだけで帰ってきたんですが、悔いはあっても後悔はありません。この悔しい思いが次の躍進につながると思っています。
会場では多くの方に応援していただいて、現地に来られなかった方もパブリック・ビューイングで見てくれた。今回は会社だけでなく、地元や地域の方も必死に応援してくれたのがこれまでと違って嬉しいです。
4年後は、大変なチャレンジだと思うが、気を引き締めてやっていきたいです。
(新田佳浩選手)
◎久保恒造選手
応援ありがとうございました。銅メダル、獲得できました。
バンクーバーパラリンピックの時の報告会では、悔しくて泣いてしまった覚えがあります。あの日から毎日、表彰台に上がることを一日一回は思い描いていました。それがソチパラリンピックの初日でかなって、思い続けることは叶うんだなと思いました。
4年間、科学的に取り組んで試行錯誤して、何とか3位に入ることができましたが、このままでは海外との差が広がっていってしまうとも感じています。
個人としては、ソチが冬季の集大成でしたが、競技者久保としては、銅メダルが新たなスタートとして、頑張っていきます。
(久保選手は、今後は陸上競技の車いすマラソンでリオデジャネイロの夏季パラリンピックを目指していきます。)
◎太田渉子選手
社会人として臨んだ初めてのパラリンピックでメダルを持ち帰ることができず本当に残念でした。
3回目のパラリンピックで初めて開会式に出て、旗手を務め背筋が伸びる思いでした。そして翌日のレースでは6位に入賞することができ、皆さんの応援のおかげだったと思っています。
心機一転して、新たな目標に向かっていきたいと思っています。
(太田渉子選手)
◎阿部友里香選手
これまでは制服でしたが、2日前に盛岡南高校を卒業することができました。
実は年間のテストも4回の内1回しか受けられなかったのですが、スキー部顧問の先生、担任の先生が校長先生に言ってくださって、校長先生も力いっぱいやりなさいということで卒業できました。こういう支えがあってパラリンピックで思うような結果が出せたと思います。
最初のレースは緊張してしまいましたが、ロングでは力を出し切れて8位入賞できてよかったです。これも応援してくださった多くの方々のおかげで取れた8位だと思っています。
4月からもトレーニングを続けていきますので、今後とも応援よろしくお願いします。
(阿部友里香選手)
◎長田弘幸選手兼コーチ
選手の皆さんに対しては今年は何もできなかったのですが、ソチパラリンピックのテレビ解説をやらせていただきました。クロスカントリーもバイアスロンも一般には馴染みがないスポーツなので、わかりやすい言葉で話そうと思って喋りました。
映像で見ていてもレベルが上がっていて、今シーズンが障害者スポーツが変わっていくきっかけになるのかなと感じました。次のピョンチャンパラリンピックに向けて高い競技レベルに対応できるような体制になっていかなければと思っています。
(長田弘幸選手兼コーチ)
◎荒井秀樹監督
この日立ソリューションズスキー部を作って約10年になります。10年経つと、初心に戻って一からスタートしていく必要も出てくると思います。世界は進んでいます。シットスキーで優勝したドイツの女性のスキーは、世界的な車のメーカーのF1チームが開発したものでした。
我々も次は世界で負けないシットスキー、ワックス、技術を作って選手のトレーニングをして、ピョンチャンパラリンピックの表彰台を目指すぞ、と思いました。ゼロからのスタートをしたい、と思いました。
また、会社や商店街、地域の応援が、パラリンピックの選手を表彰台に立たせることができる。ここにパラリンピックならではの力があると思っています。
本当に、応援ありがとうございました。
(荒井秀樹監督)
⇒荒井監督から選手たちの活躍を紹介いただきました
荒井監督、涙の選手紹介
(後援会の声援で見送られる選手たち)
皆さまの応援のおかげで素晴らしい活躍でシーズンを終えることができました。心から感謝いたします。
今後とも、応援どうぞよろしくお願いいたします。
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