2007年10月07日(日)[新田佳浩]
秘密兵器!?
近年の長距離スポーツは、「スピードとパワー」が重要であるといわれています。クロスカントリー競技も同様10kmは短距離といわれるように「スピードとパワー」で走破する時代になってきています。それはパラリンピックの世界も、技術だけでは勝てなくなりつつあります。
海外の選手から「新田のクラシカルのテクニックは素晴らしい!!」と言われるくらい私もスキーテクニックには自信を持っています。しかしバンクーバーパラリンピックに向けテクニックだけでなく更なる武器を持つ必要があります。
そこで新たな武器を求めて挑戦しているのが筋力トレーニングを中心とした肉体改造です。筋力は車で言うと「エンジン」にあたります。筋力をつけてエンジンを大きくすることで、より走力を向上するように挑戦しています。
どのようなトレーニングをしているかというと、下半身はジャンプやスクワットなど、バーベルを担ぐトレーニングを行っています。私の場合は左前腕部分を使うことができるので、下半身のトレーニングはある程度のことはできます。
上半身は広背筋を中心にトレーニングを行っていましたが、ものを持つことができないため、砂が入ったパワーバンドを二の腕の部分に巻いてトレーニングを行っていました。しかし、なかなか下半身に比べると上半身のトレーニング成果が出ていなく、悩んでいました。
そんなときストレングス専任の永友トレーナーとどうすれば上半身を強化できるだろうかと話しているとき、タオルを使えば、持つことはできなくても引くことはできるのではないかという結論に達しました。実際に引くことはできたのですが、タオルは1度使っただけでボロボロに・・・そこで新たに製作されたのが下記の写真です。
リュックサックの肩に掛ける部分と登山用のロープをつけたものですが、これだけで様々な上半身のトレーニングを行うことができます。
偶然の産物ではありますが、創意工夫が必要だと改めて感じた出来事でした。