2008年08月28日(木)[荒井秀樹]
ニュージーランドのクロスカントリースキー事情
1997年の夏に初めてニュージーランドのワナカ、スノーファームを訪れた。
それは、98年の長野パラリンピック代表選手の強化合宿だった。
それから、パラリンピック強化合宿として、
毎年、ニュージーランドを訪れている。
南島のクィーンズタウンから車で1時間のところにスノーファームがある。
ここには、自動車メーカーの新車やスタッドレスタイヤの走行テストコースがあり、その収益で運営されている。
ホテル、レストラン、ジム、全てが揃うレンタルショップ、クロカンスキー学校などがある。
ニュージーランドには、ワールドカップに出場するような世界のトップ選手は現在いない。クロスカントリースキーコースもここだけだろう。
しかし、僕は、いつも思うことがある。
ここではスポーツに対する考え方、
クロスカントリースキーをいかに楽しむかと言うことが、
日本とニュージーランドでは、まるで違うのだ。
日本では、小学生からクロスカントリースキーが普及しているが、
「競技」がメインの取り組みだ。
「自然と遊ぶ」「ゲームとして」クロスカントリースキーを楽しむことは、あまり聞かない。
でも、ここスノーファームでのクロスカントリースキーは、楽しむものであって、速さを競うだけのものではないのだ。
もし日本にも、
このようなプログラムを持ったスキー場があったら、
もっとクロスカントリースキーが子供たちから高齢の方まで、冬山を安全で楽しく汗をかくことが出来るだろう。
午後の練習から選手たちの帰りを待っていたら、
ご夫婦がスキーで歩いてこられた。
なんと20kmコースを歩いてきたそうだ。
大自然が大好きなニュージーランド人なのだ。
★ワナカの話題
◎ ニュージーランドの道端の景色
◎ ワナカに来て10年目で初めての発見!!
★ ニュージーランドでの合宿生活
◎ 謎の「キィ プリーズ!」
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