2009年09月26日(土)[荒井秀樹]
バンクーバーオリンピック選手村が公開されました
オリンピック・パラリンピックが開催されるカナダ・バンクーバーで、急ピッチで準備が進められている選手村が公開された。
スキー競技に出場する選手がオリンピック・パラリンピック期間中に生活するウィスラー選手村。
バンクーバー在住の和泉さんから、選手村の様子が届けられた。
(選手たちが生活するロッジ型宿舎です)
ロケーションはWhistler Villageより6キロ程。Whistler Creeksideとオリンピック・パーク(バイアスロン、クロスカントリー、ジャンプ会場)の間に位置し、オリンピック・パークまでは12キロ程だ。
選手村からノルディック会場までシャトルバスで約20分。
バンクーバーオリンピック・パラリンピック選手村のコンセプトを紹介すると、
ウィスラー選手村を"ALPINE ESCAPE"、バンクーバー選手村を"URBAN OASIS"と名称をつけた。
選手村の目標は"Home away from home."。
選手が遠い異国においても自国にいる 時と同じようにリラックスできるようにすること。
選手が選手村から一歩も出ず に全てのニーズを満たし、完全に快適な生活が出来るようにすることだという。
ウィスラー選手村は14の地区(ゾーン)に分けられていて、組織委員会が繰り返し強調していたのは、Sustainable Community(持続可能なコミュニ ティー)。環境面への配慮はもちろんのこと、オリンピック後は"Cheakamus Crossing"という名称でウィスラー地域の住民の生活に溶け込むエリアとなることが目標だ。
選手たちの関心事は、やっぱりトレーニング環境や生活環境。主な施設を紹介すると、
1)RONA High Performance Centre内のGym/Fitness Centre
広さ:5500 square feet。
本番時は選手専用で24時間オープン。各競技別の専門的なトレーニングに必要な器具を揃える。オリンピック後はウィスラー住民が活用できるコミュニティー センターとなる。
(RONA High Performance Centre)
(RONA内のジム。トレーニング機器は、まだ設置されていないが、相当広いスペース)
2)Lodge ロッジ型宿舎
選手宿舎の大部分がこのタイプの宿舎で、一戸につき100部屋、各部屋2名、収 容人数は200名。
(ロッジ型の部屋)
特徴は、
・どの宿舎にも自炊用のキッチンは付かない。食事は食堂で。
・1部屋(選手2名)につき、最低12 square feet以上の広さを確保。
・選手4名につき、必ずバスルームを一つ確保。
・一人部屋が割り当てられるのは選手団団長のみで、その他の者は全員相部屋となる。
(ロッジ型のフロント)
(ロッジ型の廊下)
(ロッジ型のバスルーム)
(ロッジ型の障がい者用のバスルーム)
それ以外の選手宿舎タイプは、
3)Townhouse タウンハウス型宿舎
20戸のみ。収容人数12名/戸。この20戸はオリンピック後に改装されて一 般マーケット向けに売り出される。
4)Modular Houses モジュラー型宿舎
80モジュール、各モジュールに数ユニット、各ユニットに2名。モジュラー型宿舎はオリンピック後にはBC州の6地域に運搬され、改増築工事の後、各地域の 低所得者向け住宅となる。
などがあるそうだ。
バンクーバーオリンピック・パラリンピックも、もうすぐ、そこまで来ている。
お忙しい中、レポートを送ってくださった和泉さん、ありがとうございます。
これからも、バンクーバー情報を送ってください。