2010年07月22日(木)[新田佳浩]
初心忘るべからず
網走合宿も無事終わり、1月に入院して5月に退院した札幌の祖叔父のところにメダルの報告と挨拶に行ってきました。
札幌に在住ということで、お金のない学生時代は大会や合宿のためよく宿泊していました。
約10年ぶりに会う祖叔父は、想像していたより元気で祖叔父の家族が集まっていただきました。
(札幌の祖叔父の家族)
初めて会う方もいましたが、家族や親族の大切さというものを感じる機会でもありました。
校長先生や教頭先生、そしてスキー部の生徒にもメダルの報告をしました。
スキー部の生徒がトレーニングをする姿、たくましくなっている様子を見ると、僕も頑張ろうという気持ちになります。
夜は小樽市の体育指導員の方とお食事。
宿泊は、小林先生の自宅です。
そのとき飾ってあった写真がこれです。
(長野パラリンピック前の合宿写真)
長野パラリンピック前の旭岳合宿での写真です。
今では日本チームが海外遠征をしても、「新田のクラシカルのテクニックはすばらしい」勝てば「Congratulations!!」と賞賛されますが、当時は本当に右も左もわからない。レースに出場しても「何でレベルの低い日本選手が滑っているんだ!!」と言われるような時代でした。
長野パラリンピックを知っている現役選手は、長田選手と私だけ。
今は海外合宿や、多くのスタッフを帯同するのは、当たり前になってきていますが少し前まではそんなことは当たり前ではなかった。
『初心忘るべからず』
本来の目的、目標、そして熱意。
いつの間にか忘れてしまいがちな気持ち。
少しでも上手くなりたい。強くなりたい。
そのことを忘れてはいけない。そんなことを気づかせてもらいました。
(長野からバンクーバーまでの軌跡)