2010年09月17日(金)[新田佳浩]
スキー界の現状
私の行っているスポーツクラブでは、様々なスポーツ選手が日々鍛えています。
ウエイトトレーニングを行って、鍛えた箇所を鏡で見て満足する人。
声を上げながら高重量のバーベルを上げている人。
トレーニングも1人で黙々とこなしている人もいれば、パーソナルコーチと一緒にメニューをこなしている人etc、本当に様々な人がいます。
私は、岡野憲一コーチ(JISS)の筋力アッププログラムを時期や目的にあわせて、メニューを変えてもらっています。
また週1回程度、動きに問題がないか?身体の軸をしっかり意識してトレーニングができているか?などをチェックしてもらっています。
そんな時、「新田さんですよね?」と声を掛けられました。
声を掛けられたほうを振り返ると・・・
全く知らない方が・・・
「バンクーバーパラリンピック、金メダルおめでとうございます。テレビで応援していました。」と言って頂きました。
実は声を掛けてくれた彼は、スキークロスの福井五大くんでした。
彼とは全く面識がなかったのですが、チェアスキーの森井大輝選手、狩野亮選手とニュージーランドで一緒になり、そこから交流が始まったそうです。
(バンクーバーで森井選手、狩野選手と共に)
クロスカントリースキーとスキークロス。競技は違いますが、話を聞いていると本当に資金が不足しているようです。
今シーズンのスキークロスは、コーチや海外遠征の費用がなく、選手個人でワールドカップを転戦するしかないそうです。
例年ならヨーロッパを中心に転戦するそうなのですが、費用を抑えるために中国を中心に活動をする。
オリンピックに出場するような選手が、このような現状を抱えていることは本当に残念なことです。
それはスキー界だけでなく、多くのスポーツ選手が抱えている環境や資金の問題ではないかと思います。
「そんな問題を何とかしなければいけない」と言っても、今の私では何もできないのですが・・・そんなことを感じる今日この頃でした。